研究課題/領域番号 |
62301052
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤縄 謙三 京都大学, 文学部, 教授 (50025053)
|
研究分担者 |
紀平 英作 京都大学, 文学部, 助教授 (60025070)
松尾 尊允 (松尾 尊〓) 京都大学, 文学部, 教授 (10027526)
服部 春彦 京都大学, 文学部, 教授 (20022345)
野田 宣雄 京都大学, 教養部, 教授 (50026754)
富岡 次郎 京都大学, 教養部, 教授 (50026712)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
|
キーワード | 国家統合 / 国家意識 / 聖職禄 / 官僚的社会秩序 / 国民統合 / 国民国家 / 帝国意識 |
研究概要 |
二年間に得られた研究成果は、単行本で4件、学会誌等の論文で13件あり、さらに、1989年3月印刷された研究成果報告書には9件の論文が寄せられた。以下、それらの内容を9点に要約し列挙する。 1.古代国家においては、王陵が国家統合の拠点の役割を果たしていた。 2.ローマ帝国においては帝国の政治的結合が、国家の構成単位であった都市の自律性を失わせ国家構造そのものを動揺させた。 3.中世末期、国家による聖職禄統御にみられるように、国家の統治領域が拡大した。 4.近世においては、ヨーロッパ外世界との差異が認識されるつれてヨーロッパ各国の国家意識が醸成された。 5.建国期のアメリカにおいては、財政問題・対外戦争を契機とした国家意識の醸成があった。 6.19世紀アメリカにおいては、黒人排除による白人国家への統合の動きがあった。 7.ナチズムの全体主義的国家統合における宗教の役割 8.フランスにおいては、植民地帝国としての大国意識に支えられた国家統合があった。 9.20世紀初頭のアメリカにおいては、官僚的社会秩序が国家統合の基礎にあった。
|