研究課題/領域番号 |
62301059
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
上村 幸雄 琉球大学, 法文学部, 教授 (50000401)
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研究分担者 |
狩俣 繁久 琉球大学, 法文学部, 非常勤講師
町 博光 広島大学, 教育学部, 助教授 (10116668)
加治江 真市 (加治工 真市) 沖縄県立芸術大学, 教授 (10106586)
與儀 憲徳 (輿儀 憲徳) 琉球大学, 教養部, 助教授 (20044852)
屋比久 浩 琉球大学, 法文学部, 教授 (50044821)
名嘉真 三成 琉球大学, 教育学部, 助教授 (30155808)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 徳之島方言 / 沖永良部島方言 / 奄美大島南部方言 / 加計呂麻島方言 / 奄美大島瀬戸内町の方言 / 奄美諸島の方言 / 沖永良部方言 / 琉球方言の言語地理学的調査 / 徳之島の方言 / 加計呂麻島の方言 / 請島の方言 / 与路島の方言 |
研究概要 |
この研究は、奄美諸島の各島すべての伝統的な村落の方言について、その方言の基礎語彙を言語地理学的方法によって調査することによって、これらの各島、各村落の方言ごとの音韻、語彙、文法の主要な特徴、そして島ごと、村落ごとの方言の生成、発展、変化の過程をあきさかにしようとするものである。そして3年の研究期間に、奄美諸島のうち、奄美大島の瀬戸内町地域(加計呂麻島、請島、与路島をふくむ)、徳之島、および沖永良部島の全域についての調査をおこない、その調査結果の一部については、語形一覧表と言語地図とを作成した。 なお、奄美諸島の残余の地域、すなわち喜界島、奄美大島北部、そして与論島については、さきに文部省科学研究費総合研究「琉球列島諸方言の基礎語いの言語地理学的研究」(1983〜85)によって調査を終了しているので、この研究によって奄美諸島の全域について同一方法による言語地理学的調査が完了した。またこの研究の終了によって、この研究の代表者、分担者らがこれまで継続しておこなってきた琉球列島全体(約800村落)についての同一方法による言語地理学的な調査はようやくそのその80%以上の調査を終了させたことになる。 今回3年間の調査結果によれば、第1の瀬戸内町地域の方言は、この地域の地形の複雑さにもかかわらず、波おだやかで、交通便利な瀬戸内の海の存在のおかげで、全体としてひとつの特色ある方言圏(奄美大島南部方言)を形成している。第2の徳之島の方言と第3の沖永良部島の方言とはそれぞれ独自の特徴をそなえた、たがいにおおきくことなる方言圏を形成している。またこれらみっつの方言圏は、それぞれ、その北の奄美大島本島北部におよび南部の方言とも、その南の与論島方言とも明瞭な対立関係をしめす。
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