研究課題/領域番号 |
62301067
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山口 定 大阪市立大学, 法学部, 教授 (40046991)
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研究分担者 |
佐々木 毅 東京大学, 法学部, 教授 (90009803)
後 房雄 名古屋大学, 法学部, 助教授 (20151855)
犬童 一男 神戸大学, 法学部, 教授 (60107919)
水口 憲人 大阪市立大学, 法学部, 教授 (60047371)
石川 捷治 九州大学, 法学部, 助教授 (30047740)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 福祉国家 / 福祉社会 / 自助 / 社会的自助 / 社会民主主義モデル / 新しい社会運動 / 福祉国家の危機 / 社会保障 / 「自助」の精神 / 集団的自助 / 福祉行政 / 社会民主主義 / 新保守主義 |
研究概要 |
研究成果は日本政治学会編「年報政治学1988-転換期の福祉国家と政治学」として本年3月岩波書店より刊行される。同年報は「第1部、転換期の福祉国家-先進国における問題状況」「第2部、運動の論理の展開と政治過程の変容-日本と西ドイツの現状を中心として」「第3部、批判と模索-さまざまの立場から」の3部構成となっており、本研究に参加した20名のうち14名が執筆している。 第1部はスウェーデン、イギリス、西ドイツ、アメリカ、日本の5ケ国を素材として、先進国における福祉国家の転換期の様相を解明し、第2部は、日本と西ドイツを素材として「集団的」もしくは「社会的自助」の運動の新展開と、福祉国家の転換期におけるグループポリティックスの構造変容などの分析を通じて、政治研究のフロントを拡大しようとしたものである。また第3部は、今日の福祉国家転換期の状況を背景として、さまざまの立場からなげかけられている、これまでの既成の福祉国家体制および福祉国家論に対する問題提起を整理・分析している。 これらの研究成果は、とりわけ「自助」の理念を、それをめぐる現実の運動の多様性の解明を通じて再検討した点、「福祉国家」、「福祉行政」と「福祉社会」の関係構造についての今日の問題状況を多角的に解明した点の2点において、わが国政治学の福祉国家研究をかなりの程度前進させることができた。他方、国際化時代に対応する福祉国家論の新たな展開という課題については不十分なままに終わった。
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