研究課題/領域番号 |
62301088
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学技術史
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂本 賢三 (阪本 賢三) 千葉大学, 文学部, 教授 (70031482)
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研究分担者 |
横山 雅彦 神戸大学, 教養部, 教授 (70031367)
左近司 祥子 学習院大学, 文学部, 教授 (70080372)
佐藤 三夫 千葉大学, 教養部, 教授 (30094973)
伊東 俊太郎 東京大学, 教養学部, 教授 (80012277)
前田 達郎 新潟大学, 教養部, 教授 (90018557)
坂井 昭宏 千葉大学, 教養部, 教授 (20092059)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 科学史 / 思想史 / ルネサンス / 科学革命 / ヒューマニズム / 宇宙論 / 近代科学 / 哲学 / 科学思想 / 自然像 / アリストテレス主義 / プラトン主義 / デカルト主義 |
研究概要 |
本研究のねらいは、総合研究(A)の趣旨に従い、研究者が全国に分散していてこれまで共同研究に取組まれたことのない上記研究課題を軌道に乗せようということであった。世界全体として、いわゆる「科学革命」期の自然像や科学思想の研究は急速に進展しており、とくにアメリカ合衆国やヨーロッパにおいては各地に研究センターがあって精力的に研究が行なわれている。しかし、日本では共同研究はもとより研究者相互の情報交換も十分に行なわれているとは言い難い。従来のルネサンス研究が美術史家・文学史家・哲学史家・科学史家等々によって別々に行なわれてきた研究状況やルネサンスに関する研究センターがない等の事情から共同研究が困難だったからである。特に近代科学成立期における自然像の研究は、科学史の専門家のみで果し切れないものがある。今回の研究においては主として、科学史家と哲学史家との間の意見の交換およびそれぞれの分野での最新の研究の報告と討論が行われ、共通のテーマについての異なる立場からの共同研究が行われたが、特にルネサンス絵画における遠近法の成立が近代の空間意識の形成に果した役割の問題、当時の宗教思想が自然像に及ぼした影響の問題、中世の大学における学部間対立がもたらした影響の問題など、異なった分野の研究者による共同研究の必要性が認識された。今後は美術史家や音楽史家や宗教史家を含んだ共同研究が望まれる。文献目録を電算機検索できるようにしたいという当初の希望は、期間・予算の都合上実現できなかったが、主要なものについては「研究成果報告書」に掲載した。本研究の補助金で購入したルネサンス関係研究文献については目録がデータベース化されている。
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