研究課題/領域番号 |
62302029
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
長島 昭 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (80051514)
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研究分担者 |
小林 清志 豊田工業大学, 教授 (60005163)
福迫 尚一郎 北海道大学, 工学部, 教授 (00001785)
原田 誠 京都大学, 原子エネルギー研究所, 教授 (90027128)
江島 辰彦 (江嶋 辰彦) 東北大学, 工学部, 教授 (80005206)
荒木 信幸 静岡大学, 工学部, 教授 (90005314)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
1989年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 高温融体 / 液体金属 / 溶融塩 / 熱物性 / 熱伝導率 / 粘性率 / 融点 / ふく射物性 / 比熱 / 熱拡散率 / 吸収係数 / 自然対流 / 潜熱 |
研究概要 |
高温融体の熱物性計測に関して3カ年にわたる研究を行って、所期の計画を上回る成果を挙げることができた。主な成果の概要を以下に示す。(1)溶融塩の比熱および融解潜熱については、溶融炭酸塩をはじめとして、各種単塩の高温における温度依存性を研究し、さらにフッ化物を含む混合塩の融点付近での詳細な挙動を明かにした。(2)熱拡散率の測定法に関し、ステップ加熱法に対するふく射の影響を初めて詳細に研究し、熱拡散率の温度依存性が大きく変化することを示した。アルカリ炭酸塩その他についても測定を行った。(3)熱ふく射物性については、高温の溶融塩にたいして、反射測定に基づく方法の開発に成功し、アルカリ硝酸塩その他について系統的な実測値を得ることができた。(4)粘性率については、回転振動法などに加えて、音波の伝搬速度と吸収係数を測定して粘性率を求める方法を開発し、燃料電池用の炭酸塩や塩化物混合塩など、多くの新しい成果を得た。(5)融点と過冷却挙動については、硝酸塩を始め、多くの溶融塩について実測を行い、融点の新しいデ-タを得るとともに、過冷却挙動の観察を行った。(6)熱拡散率の測定としてレ-ザ-フラッシュ法を適用する研究を実施し、誤差要因の検討を行った。高温の硝酸塩、塩化物等について新しい実測値を得た。(7)自然対流挙動に関しては、計算機による解析を行って、磁場を利用した対流抑制効果を研究し、高温融体の熱伝導率測定法を発展させる重要な知見を得た。(8)表面張力に関しては、表面波法による新しい装置を試作し、この方法の高温融体への適用が可能であることを示すことができた。また、熱伝導率については、非定常細線法と強制レイリ-散乱法を適用して、アルカリハライド等の熱伝導率の高温挙動を明らかにした。3年間に計8回の研究打ち合わせを開催し、成果の評価を行った。上記の結果は国内外の会議で研究発表した。
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