研究課題/領域番号 |
62302034
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
片山 徹 京都大学, 工学部, 教授 (40026175)
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研究分担者 |
池田 雅夫 神戸大学, 工学部, 助教授 (00031146)
荒木 光彦 京都大学, 工学部, 教授 (60026226)
細江 繁幸 名古屋大学, 工学部, 教授 (50023198)
木村 英紀 大阪大学, 工学部, 教授 (10029514)
松尾 強 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40023163)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ロバスト制御 / H^∞最適制御 / ディジタル制御 / 無限次元システム / 繰り返し制御 / 信号処理 / スイッチング制御 / 線形システム理論 / 感度最適化制御 / ディジタル信号処理 / 無限次元システムの理論 |
研究概要 |
本研究では、各分担者の研究テーマを 1.H^∞制御(木村、細江、藤井) 2.ロバスト制御(前田、杉江) 3.大型宇宙構造物の制御(池田) 4.繰り返し制御(原) 5.無限次元システム(山本、渡部) 6.ディジタル制御(荒木、美多) 7.信号処理(片山、酒井) 8.非線形制御(松尾) のように設定し、2年間の研究期間中に4回の泊り込みの集中セミナーを実施し、各分野のサーベイ結果を含む多くの研究発表、およびそれを中心に徹底した討論を行い、相互批判を加えることにより、新しい理論の展開およびその体系化を計った。この間、各分担者の研究は大きく進展し、またいくつかのテーマについて優れた共同研究が行なわれ、内外の主要雑誌に論文として掲載されているものもある。本研究の成果としては、まずH^∞制御に対する新しい解法および逆問題からの接近、繰り返し制御の安定解析、多周期ディジタル制御系の解析法、2-Delay ディジタル制御の理論、新しいインバータ制御方式などは、制御系設計の理論としていずれも大きな貢献をするものである。またシステム理論関係では、大型宇宙構造物のモデリングと安定解析、擬有理型システムの安定性、線形表現系による非線形システムの解析、むだ時間システムの有限極配置で重要な結果が得られた。信号処理、システム同定に関しても、ロバスト推定、非周期定常過程のスペクトル解析について新しい有用な結果が得られている。これらの研究成果はとりまとめて報告書として印刷した。最後に、システム制御理論の分野は多くの研究者がしのぎを削り、めざましい発展をしており、自分の専門以外のテーマについての知識はすぐに時代遅れとなるが、本研究での集中セミナーはこのような点を改善する上から、ひいては研究者が各々の研究を進める上で非常なプラスとなったことを特記しておきたい。
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