研究課題/領域番号 |
62303011
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
米山 宏 大阪大学, 工学部, 教授 (80029082)
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研究分担者 |
藤平 正道 東京工業大学, 工学部, 教授 (40013536)
中戸 義禮 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70029502)
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
小山 昇 東京農工大学, 工学部, 助教授 (40134845)
相澤 益男 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016742)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 電極反応 / 修飾電極 / 半導体電極 / 電池活物質 / 生物電気化学 / 高分子被覆電極 / 修飾電解 |
研究概要 |
研究会を5度開き討論を深め実り多い総合研究となすことができた。 高分子/溶液界面の電子移動と機能。導電性高分子と被覆電極の電解合成と特性の研究、イオン交換高分子被覆電極の電気化学特性の研究から、これら高分子被覆電極の複合化と機能化へと研究が進展した。電池エレクトロクロミック表示素子への応用研究が活発になってきた。 分子集合体/溶液界面の電子移動と機能発現。種々の機能性を想定してデザインしたLB膜の調整とその電子機能性の研究が大きく進展し、LB膜修飾電極の有用性が明らかになった。粒径が5ナノメ-トル以下の半導体超微粒子の光学特性、光電気化学特性に関する研究から、いわゆる量子サイズ効果が多数明らかになった。 生体関連物質/溶液界面の電子移動と機能発現。グルコ-スオキシダ-ゼのような酵素、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドのような補酵素あるいはチトクロムCのような蛋白質と電極との間の電子移動を容易に行わせる方策として、適宜な電子プロモ-タ、電子メディエ-タを介在させる方法が種々検討され、これに適した物質が多数見出された。導電性ポリピロ-ルと酵素との間で電子移動が生じることも明らかになった。 エネルギ-蓄積物質/溶液界面の電荷移動と機能。二酸化鉛の酸化還元反応機構の詳細を解明し、電池に適した非水電解液の研究を行った。また、リチウム二次電池の正極活物質として有望と考えられている二酸化マンガンとリチウムとの複合体を合成し、電気化学特性を明らかにした。 半導体/溶液界面のダイナミックスと機能。時間分解分光計測による電荷移動過程の追跡によりエネルギ-ギャップ依存性が明らかになった。STMやルミネッセンス分光法を適用して表面準位の解明も進展した。メモリ-効果のある光電気化学プロセスも見出された。
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