研究課題/領域番号 |
62304033
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
堀 哲郎 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (00022814)
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研究分担者 |
山下 博 産業医科大学, 医学部, 教授 (00030841)
永坂 鉄夫 金沢大学, 医学部, 教授 (80023646)
中山 昭雄 大阪大学, 医学部, 教授 (80022763)
佐野 豊 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00079683)
大村 裕 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (30019517)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1988年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1987年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 体温調節 / 滲透圧調節 / 摂食代謝調節 / 内在性生理活性物質 / FGF / インターフェロン / IL-1 / アンギオテンシン / ANP / コルチコステロン / グルカゴン / ニューロテンシン / CCK-8 / VIP / TNF / ボンベシン / グルカブン / ニューロランシン / ILー1 / CCKー8 |
研究概要 |
本研究は、体温、水電解質、摂食、代謝、循環などの研究者間の有機的協力研究を行ない、ホメオスタシス系における新しい生理活性物質の意義を2年間に亘って解析した。研究実績は以下の通りである。(1)ラットが摂食した時のaFGFの脳内増加及びaFGF脳室内投与による摂食量の低下から、aFGFが内在性摂食制御物質である事が判明した(大村)。(2)大村らが発見した食欲制御物質2B4Oが迷走神経肝枝求心活動を抑制する。(新島)他、外側視床下部ニューロンの活動を低下させ、摂食及び脳内自己刺激行動を抑制する(小野)。(3)褐色脂肪組織の熱産生にグルカゴンが関与している(黒島)。(4)脳内ニューロテンシン、ボンベシン、VIP、グルカゴン、CCK8の体温、代謝、循環各調節への中枢作用様式が判明した(永坂)。(5)AII及びANPのAV3V、SFO、視交叉上核、室傍核への作用及び腎交感神経活動への作用(山下)とANPによる血液量減少機序及び飲水行動への作用(森本)が判明した。(6)脊髄後角細胞へのNA及び5HTの作用、涙腺分泌におけるアセチルコリンの作用と細胞内Caイオン動態が明らかにされた。(入来)。(7)in situハイブリダイゼーション法を用いてオキシトシン産生細胞の視床下部分布、免疫組織化学法による内因性ジギタリス様物質の視床下部特にバゾプレッシンニューロンにおける分布、ANPの心室内分布の様式が明らかにされた(佐野)。(8)アルゴンレーザーによる脳加温による体温調節反応解析法が開発された(小坂)。(9)プロゲステロン、CO_2張力の視床下部温度ニューロンの作用と運動時の体温上昇の中枢機構を解明した(中山)。(10)制限給餌によるコルチコステロンピークに室傍核NA細胞の活性が関与している(広重)。(11)IL-1、IFN、TNFの視床下部温度ニューロン(堀)、ブドウ糖反応性ニューロン(大村、堀)、脾臓及び副腎交感神経(新島)への作用及び脳オピオイド系の脾NK細胞活性への作用(堀)を明らかにした。
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