研究課題/領域番号 |
62304034
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
坪井 昭三 (坪井 照三) 山形大学, 医学部, 教授 (70004554)
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研究分担者 |
大村 恒雄 九州大学, 大学院医学系, 教授 (80029933)
牧田 章 北海道大学, 医学部, 教授 (60004561)
勝沼 信彦 徳島大学, 酵素科学センター, 教授 (50035375)
立木 蔚 (立木 尉) 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (90006065)
加藤 敬太郎 九州大学, 薬学部, 教授 (70037571)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
1989年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1988年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1987年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | リソゾ-ム酵素の翻訳後修飾 / シスタチンβ / プロティンジスフィドイソメラ-ゼ / Cu,Znスパ-オキサイドデスムタ-ゼ / グリケ-ション / ミトコンドリア蛋白質プロセシング酵素 / 酸性フォスファタ-ゼ / 蛋白質カルボキシメチル転移酵素 / プロティンジスルフィドイソメラ-ゼ / リソゾーム蛋白質 / 翻訳後修飾 / ブロティンジスルフィドイソメラーゼ / グリケーション / プロセシング酵素 / リポイル化反応 / 蛋白質修飾 / リソゾーム膜蛋白質 / リソゾーム酵素 / カルボキシエステラーゼE1 / チトクロームPー450 / シアリダーゼ / 蛋白質レセプター / 微小管蛋白質 / 老化促進マウス / カルボキシメチル転移酵素 |
研究概要 |
加藤、牧田、立木らは、リソゾ-ム酵素である酸性ホスファタ-ゼ、β-グルクロニダ-ゼ及びシアリダ-ゼについて、それぞれ蛋白質のC末端部の修飾が局在性の変化をもたらすこと(加藤)、癌化により修飾が抑制されること(牧田)、膜結合型シアリダ-ゼのI及びII型のうち細胞の癌化により減少するシアリダ-ゼはII型であること(立木)などを明らかにした。勝沼は、リソソ-ムプロテア-ゼの代表的酵素であるカテプシン群の内在性阻害物質シスタチンの構造決定を行うとともに、その物質の阻害活性がグルタチオンによる修飾によって制御されていることを明らかにした。田代は、プロティンジスルフィドイソメラ-ゼの局在性がC末端部のペプチド部の分別的切断によって制御されていることを明らかにした。谷口は、赤血球のCu、Zn-スパ-オキサイドディスムタ-ゼ(SOD)が糖尿病患者では正常人の2倍の速度でグリケ-ションを受けること、及びグリケ-ションによるSODの不活性化の分子機構を明らかにした。堀内は、アルデヒド修飾蛋白質受容体の研究からグリケ-ションを浮けた蛋白質を特異的に結合する受容体の存在を確認した。大村は、ミトコンドリア蛋白質前躯体のプロセシング酵素を完全に精製し、その分子構造と前躯体プロセシングの反応機構を詳しく解析した。佐伯は、ピルビン酸脱水素酵素複合体のE_2の構造解析を行い、リポ酸とE_2の共有結合形成反応の解析を試みた。坪井は、蛋白質カルボキシメチル転移酵素による細胞内蛋白質のカルボキシメチル化反応を追究し、本酵素には細胞質型と膜結合型が存在することを見出した。次いでcDNAクロ-ニングによるそれらの一次構造解析を試み、細胞質型の一次構造を決定した。膜結合型は現在追究中であるが、両者の一次構造の解析結果を総合して、それら二型の局在化を制御する機構及び生理的意義を明らかにすることを試みている。
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