研究分担者 |
板橋 秀一 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (70151454)
藤崎 博也 東京大学, 工学部, 教授 (80010776)
国広 哲弥 東京大学, 文学部, 教授 (10007502)
徳川 宗賢 大阪大学, 文学部, 教授 (70000403)
野元 菊雄 国立国語研究所, 所長 (40000400)
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研究概要 |
日本語音声の韻律的特徴の研究とその教育に関する総合的研究のために, 全体会議を四回, 一部の研究者による会議を二回開催し, 討議を続けた. また, 教育関係者を招いて, その現状と音声教育の対策について討議した. さらに, 11月28日(土)には, 一般研究者を対象として, 大阪において「講演とシンポジウムー国際化・情報化社会における音声の研究と教育ー」の会を開催して, 約三百名の熱心な参加者を得て, 討議を行った. これらの会合の結果, 日本語韻律のみならず音声全体を研究の対象として次のような研究計画を立て, 細部にわたり討議することができた. 1.日本語(国語)音声の研究及び教育に役立てるべく, 日本各地において良品質かつ共通の声音を高年から小学生に至るまで収録し, その特徴を検討する. (1)東京都内及び放送関係の音声の収集と検討ー標準語の確立 (2)北海道, 東北, 関東, 中部の各地方の音声の収集と検討 (3)近畿, 中国, 四国, 九州の各地方の音声の収集と検討 (4)琉球列島の音声の収集と検討 2.音声データベースの作成ー上記はDAT録音機を用いて収録し, ラベルづけを行って音声データベースを作成, 保存し, 研究者, 教育者のための利用の方策を検討する. 3.上記音声は音響的分析を行うとともに, 生理的根拠を明らかにする. これにもとづき, 音声の韻律的特徴の理論を明らかにし, 研究成果を教育の利用できるようにする. 4.日本語教育及び国語教育のための音声教育を確立する.
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