研究分担者 |
鎌田 喜一郎 長岡技術科学大学, 無機材料工学, 助教授 (80100999)
神野 博 京都大学, 工学部, 教授 (40025846)
大竹 一友 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (80016427)
笠原 三紀夫 京都大学, 原子エネルギ研究所, 助教授 (80027143)
小竹 進 東京大学, 工学部, 教授 (30013642)
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研究概要 |
高温下での超微粒子の生成と制御に関する研究を重点領域研究として推進するため, 本課題に含まれる多領域の研究の背景,現況,将来などの調査を3回の全体会議と3回の代表者会議を通して行った. その結果,次の5つの研究項目を重点的に研究すべきとの結論に達した. 1.高温での凝縮相生成の化学 高温の気相中から化学反応によって固体または液体の凝縮相が形成され, それを核として超微粒子が生成される化学反応過程を動力学的に研究する. 2.クラスター動力学 化学反応を伴わずに原子,分子単体のモノマーからのクラスターの生成,モノマー+クラスター,クラスター+クラスターによるクラスター生成など物理過程により凝縮核を生成する場合のクラスター動力学の確立を図る. 3.超微粒子の成長過程 気相熱分解反応などにより超微粒子を合成する場合,反応ガス濃度の増加,または反応温度の増加により,生成粒子の粒径が,均一核生成理論では説明できないほどの大きさで増加する. このような超微粒子の成長理論を構築する. 4.超微粒子の動力学と制御 高温化学反応過程で生成した超微粒子が物理的・化学的性状を変化させて行く過程を動力学的に解明し, 高温場における超微粒の動体を明らかにする. 5.超微粒子の特性を決定する基礎過程 高温下で生成される超微粒子の特性を決定する基礎過程が何かを非接触式計測法を駆使して明らかにする. 以上の5項目の研究を実施するための組織,経費に関しても十分な検討を行い, 重点領域研究の立案と企画を完了した.
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