研究分担者 |
小林 典男 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (40111306)
北沢 宏一 東京大学, 工学部工業化学科, 教授 (90011189)
藤田 敏三 広島大学, 理学部物理, 教授 (20004369)
鹿児島 誠一 東京大学, 教養学部基礎科学科第一, 教授 (30114432)
福山 秀敏 東京大学, 物性研究所, 教授 (10004441)
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研究概要 |
昭和62年3月に, 昭和63年度より65年度にわたる重点領域研究「超伝導発現機構の解明」の申請書を提出した, これは昭和59年度より61年度まで実施された, 特定研究「新超伝導物質」を実質的に引継ぎ, さらに昭和61年ににわかに発展した高温超伝導研究を推進する際のわが国の研究体制の中核にすえることを目的としたものである. 同年6月のヒアリングを経て, この重点領域研究は採択され, 63年度より発足することになった. 昭和62年7月, この重点領域研究発足の準備のため, 本総合研究Bが認められ, 150万年の準備用予算が与えられた. 10月より11月にかけて重点領域研究を文部省に提出した総括班及び第1班「高温超伝導」は代表者武藤が, 第2班「有機超伝導」は鹿児島が, 第3班「超伝導理論」は福山が担当した, なお公募研究には, 実に155の申請が提出された. 昭和63年1月8日, 特定研究の成果として酸化物超伝導の講演会が開かれBatlogg及びChu博士が来日した機会をとらえ, 翌9日Batlogg氏に加えて, わが国の酸化物超伝導の中核にある20数名の研究者とともに, 東大物性研において研究会を開いた. 人数を制限した小さい会であったが, 酸化物超伝導の現状がよく把握され. 水準の高い研究会となった. 1月22日には, 第3の酸化物超伝導体BiーSrーCaーCu酸化物がわが国で発見され現在その結晶構造の同定と状態図の作製に, わが国の研究者も多忙な研究生活を送っている. 昭和63年4月よりは, 本総合研究Bは重点領域研究となる, 超伝導発現機構の解明はいよいよ進展する見込である.
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