研究分担者 |
岩澤 康裕 東京大学, 理学部, 教授 (40018015)
山添 昇 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (40037817)
吉田 郷弘 京都大学, 工学部, 教授 (00025933)
田隅 三生 東京大学, 理学部, 教授 (60011540)
秋鹿 研一 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (20016736)
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研究概要 |
表面が機能している状態やその上で化学反応を行っている状態を分光学的に明らかにすること, 即ちダイナミックな状態の表面を種々の分光法によって研究した. 各々の研究者により分担して行われた成果の概要を以下に記す. (1)振動分光法・磁気共鳴法を主とする研究. フーリエ変換赤外分光光度計を用いて, 近赤外レーザー光を光源とするラマン散乱の測定を行った. 偏光変調赤外分光法を用い, 光CVDによるシリコン薄膜の成長課程を研究した. ZrO_2上に解離吸着した原子状水素種の赤外スペクトルを明らかにした. 活性酸素ラジカル種をESRで観測した. (2)X線・電子線をプローブとする分光法による研究. 高感度のEXAFS用2結晶分光器を製作し, 金属超微粒子触媒を観測した. Moダイマー触媒やCoクラスター触媒を設計し, 触媒作用中の構造変化をEXAFSで観測した. アモルファス合金の表面局所構造の変化をEXAFSにより解析し, 表面活性との関連を検討した. 走査トンネル顕微鏡(STM)用の画像処理技術の向上を計るため超高真空仕様の装置開発に着手した. (3)機能性表面の創製課程の観察と表面機能の作用状能下における分光. 金属硝酸塩, エチレン,グリコール,硅酸エチルの系から調製した触媒は金属超微粒子を有することを見出し, 超微粒子生成課程を検討した. 精浄なCo表面と炭水素との相互作用をオージェ電子分光などを用いて明らかにした. Ph/SiO_2触媒にNb_2O_5を添加した系でRhとNb_2O_5との強い相互作用を研究した. ZnO上の表面ギ酸イオンは気相のギ酸を相互作用することにより分解することを見出した. 酸化スズに貴金属を少量添加することによるセンサーの増感作用をXPS等を用いて調べた.
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