研究分担者 |
都野 雄甫 九州大学, 理学部, 教授 (10029845)
木村 栄一 広島大学, 医学部, 教授 (30034010)
丸山 和博 京都大学, 理学部, 教授 (90025263)
稲本 直樹 東京大学, 理学部, 教授 (30011422)
櫻井 英樹 東北大学, 理学部, 教授 (70025873)
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研究概要 |
本総合研究(B)は60・61年度に採択された総合研究(A)「ヘテロ原子の反応と有機金属錯体の反応の接点の探究」(研究代表者 秋葉欣哉)の成果をさらに発展させ,本研究分野に対する国内外の関心の高まりと緊急性を調査・研究し,国内における研究態勢の整備と活性化の方策を検討するために行われた. 具体的な討論の対象として以下の5項目をとりあげた:(i)第三周期典型元素,(ii)ハロゲン系元素,(iii)非金属典型元素,(iv)金属性典型元素,(v)典型元素と遷移金属との比較. 62年7月に,IUPAC主催による国際会議「第1回ヘテロ原子化学国際会議」が神戸で開催され,プレコンフェランスが宇部で行われた. これら国際会議の対象とする分野がまさに本研究のそれと合致していたので,宇部において研究連絡会を開催し,さらに大多数の班員が神戸の本会議に参加し,本研究に関して種々の討論を行った. 米国および欧州における有機典型金属化学および有機ヘテロ原子化学に関する最近の急速な研究の発展状况の報告・わが国における関係分野の討論会の活動状况・わが国研究者の海外での活躍と評価・有機典型元素(ヘテロ元素)化学の新規性と発展性・有機遷移金属化学との関連性などについて報告と討論が行われた. これらにもとづきわが国における研究態勢の整備と充実をはかり,世界の第一線をリードする役割をになうために,重点領域研究を申請することになった. あわせて本研究の報告書を作製した. その後の調査・研究の成果をふまえて,64年度発足をめざした重点領域研究「有機典型元素化合物の異常原子価」を提出した. これには4項目の主要研究項目がたてられている:(A)高配位有機典型金属化合物の異常原子価,(B)高配位有機ヘテロ原子化合物,(C)低配位有機典型元素化合物,(D)典型金属と遷移金属化合物の接点.
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