研究分担者 |
木村 賛 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (20161565)
竹中 修 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (00093261)
松永 英 国立遺伝学研究所, 所長 (10000225)
尾本 恵市 東京大学, 理学部, 教授 (10011503)
江原 昭善 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (90027483)
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研究概要 |
人類の起源と系統の解明に向けての研究は, 従来から用いられてきた霊長類化石や形態資料に加えて, 生態や社会学的特性をも考慮し, さらに遺伝学や免疫学, 分子生物学的手法によって得られる成果を活用することによって広い視野がひらかれつつある. 霊長類の「種」の概念の再検討をおこない, ヒトを含む霊長類各分類群の系統的相互関係を解明したい. また霊長類の中でのヒトの位置, 特に大型類人猿各種との間の近縁関係を明らかにして, 学際的に合意, 納得できる系統樹を描き上げる必要がある. さらに, ヒト化の過程における人種分化, ヒトの地域分化の過程を遺伝学的, 分子生物学的手法を用いて明らかにしなければならない. このような目的をもって, 昭和62年度科学研究費補助金(総合B)による「霊長類の進化と人類の起源に関する研究の推進」が実施された. この班会議やシンポジウムを通して, この研究グループが中心となり, 昭和63年度より65年度まで3ヶ年の予定で, 科学研究費補助金(総合A)「霊長類の進化と人類の起源」が申請された.
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