研究分担者 |
水野 重樹 東北大学, 農学部, 教授 (90112903)
杉山 達夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (50023453)
駒野 徹 京都大学, 農学部, 教授 (30026413)
大石 道夫 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (00126004)
赤澤 尭 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023400)
|
研究概要 |
最近バイオテクノロジーが急速に発展し, 各種遺伝子の単離, 構造解析および人工操作による利用が脚光をあびている. しかし, 資源動植物の遺伝子, 特にその利用の面から重視すべき遺伝子についての研究は極めて不十分である. そこで, わが国のこうした研究の現状を調査し, その調査結果を参考にしつつ, 今後のわが国におけるこうした研究の進め方および組織化について協議した. その結果, 資源動物を対象とする研究グループと資源植物を対象とするグループにわかれて研究を推進すベきとの結論に達した. そして, 資源動物に関しては, 有用物質生産に関与する酵素の遺伝子に着目し, こうした遺伝子にクローニング, 構造解析および利用を集中的に研究するグループの組織化が必要であるとの結論に達した. 一方資源植物に関しては, その有用遺伝子全般にわたって広い研究グループの組織化をはかるのではなく, いくつかの分野にわかれて組織化する必要があるとの結論に達した. そして, 光合成に関与する有用遺伝子, 生殖に関与する有用遺伝子およびシンク・ソース機能に関連する有用遺伝子を研究する3つのグループを組織化することになった. このうち, 光合成に関与する有用遺伝子研究グループと生殖に関与する有用遺伝子を研究グループは, それぞれ詳細な研究計画および研究組織を検討し, 昭和64年度発足の重点領域研究に応募申請した. 一方, シンク・ソース機能に関連する有用遺伝子を研究するグループは, 更に今後詳細な調査と検討が必要であるとの考えから, 昭和63年度の総合研究Bに申請することにした. なお, こうした検討の間に, 植物のカタラーゼ, ペルオキシダーゼ, 貯蔵タンパク質などの遺伝子や葉緑体とミトコンドリアの遺伝子系について, その利用に関する予備的実験を並行して行い, これらの遺伝子の利用についてある程度の目安を得た.
|