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バイオラミックス生体機能性ファイン材料の創成生体との相互作用およびその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 62308019
研究種目

総合研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

青野 正男  九州大学, 歯学部, 教授 (70037498)

研究分担者 松井 昌  東日本学園大学, 歯学部, 客員教授
山木 昌雄  広島大学, 歯学部, 教授 (00034166)
岡田 宏  大阪大学, 歯学部, 教授 (40038865)
作花 済夫  京都大学, 化学研究所, 教授 (10027021)
吉田 善一  京都大学, 工学部, 教授 (60025814)
研究期間 (年度) 1987 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード結晶化ガラス / 模型歯 / 鋳造用人工歯冠 / インプラント材 / 埋没材
研究概要

本研究の目的は, 新しい素材である結晶化ガラスの創成と, その医学歯学領域への応用であり, 本年度は模型歯用結晶化ガラス(BioramM), 鋳造用人工歯冠結晶化ガラス(BioranC)およびインプラント用結晶化ガラス(BioramT)の作製に成功した. 以下, 各結晶化ガラスについての成果を述べる.
まず模型歯用結晶化ガラスは, 形態, 色調が天然歯に近似していて変色, 変質がない. また切削加工性が良く, 精密な窩洞形成や支台歯形成が可能である. さらに, 牛エナメルやコンポジット模型歯と比べると, BioramMは牛エナメルに密度や弾性率が極めて近く, 天然歯に近い切削性が得られることがわかった. この優れた性質を用する人工歯が, 精密プレス成形によって多量に得られることも長所の1つであろう. 次に鋳造用人工歯冠結晶化ガラスは, 優れた物性を有するが, さらにαークォーツ, αークリストバライト系埋没材の開発によりガラス表面と埋没材との反応が極力押さえられ, 従来のキャスタブル・ガラス・セラミックスよりも鋳造精度の上昇が可能となった. また, マイカ・クリスタル系・キャタブル・ガラス・セラミックスと比べても, 寸法の安定性やコントロールといった点でも有利な素材といえよう. 最後に, インプラント用結晶化ガラスは, 骨と直接反応して結合し, 機械的強度も充分なものがある. これは, よく使用されるアルミナインプラントの骨とは反応しないという欠点や, ハイドロキシアパタイトインプラントの機械的強度が劣るという欠点を補う長所であるといえる. また培養細胞と結晶化ガラスとの関連を観察しても, 結晶化ガラスは細胞の増殖を阻害せず, 既存のインプラント材よりもその影響は好ましいものであった. 現在, 臨床的に応用した例においても, 経過は良好である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山本 昌雄,松井 昌: 広大歯誌. 19. 510-511 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 足立 龍彦,作花 済夫,岡田 正夫: 窯業協会誌. 95. 970-975 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromitsu Kozuka Sumio Sakka: Chemistry Letters. 1791-1794 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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