研究課題/領域番号 |
62420001
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾崎 洋二 (尾崎 洋一) 東京大学, 理学部, 教授 (30011547)
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研究分担者 |
田中 済 東京大学, 理学部, 助手 (20011570)
中田 好一 東京大学, 理学部, 助手 (80011740)
斎尾 英行 東京大学, 理学部, 助手 (10162174)
尾中 敬 東京大学, 理学部, 助手 (30143358)
柴橋 博資 (柴崎 博資) 東京大学, 理学部, 助手 (30126081)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
35,700千円 (直接経費: 35,700千円)
1988年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1987年度: 21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
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キーワード | 太陽 / 恒星内部構造 / 脈動 / 逆問題 / Solar Structure / Stars / Stellar Structure |
研究概要 |
近年、精密な観測により、太陽を始め、磁変星、白色矮星、早期型星(B型星)特の色々な恒星で振動が検出され、様々な固有振動モードが励起されていることが明らかになって来た。本研究は、これら多数の固有振動を利用して、直接調べることの出来ない太陽や恒星の内部構造を探る「日震学」、及び「星震学」の方法論を、観測・理論両面において確立し、以って太陽及び恒星の未知の内部構造を解明することを目的とした。具体的な成果としては、 1.高速回転している早期型星のスペクトルの線輪郭変化に関し、これをrモード振動で説明する可能性を考案した。 2.更に、早期型星の線論郭変化のデータを、波長・時間の2方向でのフーリエ解析によって処理し、振動モードの同定を行なう方法を開発した。 3.上記の方法をBe星の観測データに適用し、モードの同定に成功した。またζOph星においては、静随時を通じて同一のモード(のグループ)が励起されていることを示した。 4.太陽のPモードの振動スペクトルの逆問題を漸近解析に基いて解き、音速の分布を求める方法を開発した。また、その数値的性質を詳しく調べた。 5.上記の方法を、観測データに適用し、太陽内部の音速分布を求めた。また、4.に基づいて結果を詳細に検討し、標準モデルとの比較を行なった。 6.上記の方法と比べてより一般的な、しかし線型の逆問題の新しい解法を開発し、その数値的性質を調べた。 7.白色矮星のgモード振動のスペクトルの逆問題を漸近解析に基づいて解き、内部のBruntーVaisala振動数の分布を求める方法を開発した。 8.磁変A型特異星の高速脈動を解析し、新たにモード同定を行なった。
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