配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1988年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1987年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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研究概要 |
本研究は原料粉の生成法から成形体および焼結体の作製に至るまでの一貫したプロセスの制御およびその評価方法の確立を主たる目標としている。一連の研究結果を以下に要約する。1.機能性材料としてのファインセラミックスの発展は粉体工学と密接に関連しており,材料の評価や標準化の重要性について指摘した。また。技術や工業の組合わせや複合化への動きについても調査された。2.レ-ザ-を加熱源とした蒸発・凝縮法による超微粒子の生成を装置工学的見地より検討した。その結果,粒子成長過程がブラウン凝集モデルにより表わせることを数値シミュレ-ションにより示した。また,溶融・蒸発を伴なう非定常熱伝導モデルを用いて,タ-ゲット層内の温度変化の様子を解析した。3.セラミックスの製造プロセスを工学的に解析することを目的として,メ-カ-の異なる原料粉体を同一プロセスで処理した結果を比較することにより,原料粉の特性から成形後の成形体密度が予測できる相関を実験的に求めた。4.成形体と焼結体との間の諸特性を定量的に相関づけ,処理プロセスが及ぼす影響について考察した。特に焼結体密度と成形体密度に顕著な相関が見い出され,またこれらへの処理プロセスの影響が溶易に理解できるグラフテクニックも示した。5.傾斜機能材料の基礎研究として,その成形体作製のための技術的手法を3種類提案し,各手法での組成傾斜のための制御方法等について実験的に検討を行った。また各手法はその簡潔性により,他の原料粉作製プロセスに容易に応用できることを示した。
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