研究課題/領域番号 |
62430028
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 高エネルギー物理学研究所 |
研究代表者 |
坂部 知平 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 教授 (30022601)
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研究分担者 |
佐々木 教祐 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00022632)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
28,700千円 (直接経費: 28,700千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1987年度: 13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
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キーワード | 蛋白質結晶構造解析 / 時分割ラウエカメラ / 放射光 / イメ-ジングプレ-ト / ωーアミノ酸ピルビン酸アミノ基転移酵素 / G-actin・DNase I complex / ソフトウェア- / 時分割ラウエ法 / wーアミノ酸:ピルピン酸アミノ基転移酵素 / イメ-ジングプレ-ト(BASIII) / 時分制ラウエ写真 / 放射光X線 / w-amino acid pyruvate aminotransjerase / 時間分割型ラウエカメラ / イメージングプレート / wーaminoacid pyruvate amino transferase結晶 |
研究概要 |
本研究では酵素反応や蛋白質の光化学反応など種々の反応中に起こる3次元構造の変化を追跡するために時分割ラウエ法の開発を行った。また、本研究の基礎となる静的構造を得るために必要な研究も合せて進めた。 時分割ラウエカメラはシンクロトロン放射光を用いて最高1msecでシャッタ-を切り、しかも連続10回の時間分割を行ったラウエ写真を同一フィルム(実際にはイメ-ジングプレ-トBASIII)上に記録できるように設計した。設計及び製作は回転シャッタ-部、高速メインシャッタ-とフィルム駆動部等開発的要素が多いためKEK工作センタ-との共同で行った。性能テストはωーamino acid pyruvate aminotransferase結晶により行われた。当初最も心配されたフィルムの動き及びシャッタ-部は順調に作動し、カメラ本体の性能は満足できるものであった。しかし、偏向電磁石による放射光ではまだ強度が弱く7ー10msecでシャッタ-を切らないと十分な強度の回折像が得られないことが明らかになった。 時分割ラウエ写真は同一IP上に幾度も重ね撮りをするため通常のラウエ写真に比べてバックグランドが非常に高くなる。そこでまづこのバックグランドを可能な限り減ずることなど種々の改良を試みた。又トリガ-としてレ-ザ-を置くための架台と起動するための装置を作った。すべて順調に可動した。そしてωーAPTにトリガ-としてレ-ザ-光をあてBL6A2において露光1msecで10msec間隙で5点の時分割ラウエ写真の撮影に成功した。これらの結果は本年8月に行われる国際結晶学会で発表する。 また蛋白質の静的構造解析の研究もωーAPT、chicken gizzard Gーactin・DNaseI complex結晶を用いて行われ種々のソフトウェアが開発された。これらの結果も国際結晶学会で発表される。
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