研究課題/領域番号 |
62440048
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤田 拓男 神戸大学, 医学部, 教授 (30009964)
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研究分担者 |
杉本 利嗣 神戸大学, 医学部, 助手 (00226458)
馬場 久光 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (70189728)
深瀬 正晃 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (80116243)
今井 康雄 神戸大学, 医学部, 助手 (70160033)
筒泉 正春 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (40188595)
吉本 祥生 神戸大学, 医学部, 助教授 (50030862)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | ホルモン分解(Degradation) / 副甲状腺ホルモン(PTH) / アメリカふくろねずみ腎細胞(OK細胞) / 骨芽細胞 / UMR106細胞 / キモトリプシン / アルカリフォスファタ-ゼ / 情報伝達機搆 / Parathyroid Hormone(PTH) / 水解酵素 / C末端 / N末端 / ROS17 / 2.8 / 副甲状腺ホルモン断片 / 副甲状腺ホルモン / OK細胞 / サイクリツクAMP / アルカリフオスファタ-ゼ / キモトクプシン様酵素 / VMRー106細胞 / カテプシン / Cーキナーゼ |
研究概要 |
蛋白ペプタイドホルモンは 分泌された后、その標的器官に到達して作用する前又は后で 種々の断片に分解し この様なホルモンそのものの分解と代謝は、ホルモンの作用と深くかかわつており、ホルモンの作用とその調節を理解するためには、ホルモンの分解(デグラデ-シヨン)の機序と意義を知ることが不可欠である。副甲状腺ホルモンは その分解の結果、血中して種々の断片が循環して不均一性(ヘテロジネイティ)があることが初めて発見されたホルモンであり、その分解についても古くから研究されているが、その作用と分解の関連についてはまだ不明である。 副甲状腺ホルモンの水解酵素活性の強いラツトの腎皮質から、特異的にこのホルモンを限定分解する酵素を精製しようとするこころみは 腎が骨とともに 副甲状腺ホルモンの主要な標的器官であることから初められ、今まで記載されていなかつた 細胞液を溶分画中の高分子中性副甲状腺ホルモン水解酵素の発見にみちびいた。この酵素は 従来報告されているライソゾ-ム由来カテプシン様の酵素と全くことなう。副甲状腺ホルモンを 34ー35 及び 70ー71の 2ケ所で特異的に 限定分解し、1ー34、35ー70、71ー84の3個の断片を生成することが明きらかとなつた.1ー34 N末端断片は 活性断片として知られているが 71ー84C末端断片に 従来知られていなかった 骨芽細胞のアルカリフォスファタ-ゼ活性の発現を抑制する作用が発見された。 副甲状腺ホルモン水解酵素の細胞起源を明きらかにするため.近位尿細管細胞の性質をもつアメリカふくろねずみ(オポツサム)の腎細胞OK細胞及び骨芽細胞様 細胞採OMR106から キモトリプシン様の活性をもつ副甲状腺水解酵素を証明し.その作用は副甲状腺ホルモンに特異的な受容体を介し.情報伝達機搆や蛋白の燐酸化によつて調節されていることをみとめ.副甲状腺ホルモンの作用と分解の関係を明きらかにした.
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