研究課題/領域番号 |
62440051
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岡留 健一郎 (1989) 九州大学, 医学部, 講師 (00127995)
竹中 賢治 (1987-1988) 九州大学, 医学部, 講師 (30117155)
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研究分担者 |
板阪 英俊 九州大学, 医学部, 医員
島田 光生 九州大学, 医学部, 助手 (10216070)
竹中 賢治 福岡市民病院, 主幹 (30117155)
西崎 隆 九州大学, 医学部, 医員
吉田 康洋 九州大学, 医学部, 医員
岡留 健一郎 九州大学, 医学部, 講師 (00127995)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
20,600千円 (直接経費: 20,600千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | 肝臓移植 / 臓器保存 / 血流波形 / 拍動型肝潅流 / Ex-vivo perfusion model / ATP合成能 / 血中LCAT治性 / アンモニア濃度 / 拍動型肝灌流 / 移植後予後判定指標 / 血中LCAT活性 / 拍動型肝灌流法 |
研究概要 |
1.流速波形を考慮した拍動型肝灌流の研究: 肝臓移植における摘出肝の長時間保存に関する研究として、血流波形を考慮した拍動型肝灌流法の意義について検討した。(1)我々の開発した拍動型肝灌流装置は、血流波形のO型からIV型まで作成可能であった。(2)O型波とIII型波の下に摘出肝を保存し、犬exーviuo modelにて血流再開後の血液生化学デ-タと肝組織内ATP合成回復能をみると、O型群において最も良好な成績が得られ、O型波形による肝保存の有用性が示唆された。(3)同時に仔豚の同所性肝移植にて検討すると、O型波群と単純浸漬群では、術後生存率において差は認められなかった。(4)しかしながら、O型波型による灌流は、血中第8因子金連抗原濃度、灌流液中プロスタサイクリン濃度からみて、臓器内血管内皮細胞の機能保持に関与していることが確認され、今後、本装置のさらなる改良と灌流液の改良により、肝移植後の生存率も改善されるものと考えられた。2、移植肝のviabilty判定指標に関する研究:(1)移植肝ATP合成回復能;犬の同所性肝移植にて、予後良好群では肝血流再開後の肝組織内ATP量は迅速に回復した。移植後10分で移植前植の80%以上に回復するものは予後良好となることが示唆された。(2)血中アンモニア濃度;新鮮肝移植犬では、保存肝移植犬に比し、移植後の内因性血中アンモニアクリアランスは有意に良好であり、移植直後のviabllity判定指標として有用であった。(3)血中lecithin cholesteral acyltransferase(LCAT)活性;豚同所性肝移植にて、早期死亡群ではLCAT活性の再上昇が認められないのに比し、予後良好群では術後3日目に前値に回復し、予後を予測する指標として有用であった。(4)肝灌流液中の肝逸脱酵素(GOT,GPT,LDH)とアンモニア濃度は、新鮮肝群と保存肝群とにおいて有意差を認め、移植直前にviabilityを知る指標として有用であった。
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