研究課題/領域番号 |
62440074
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
原 耕二 新潟大学, 歯学部, 教授 (20018419)
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研究分担者 |
鬼島 茂 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (40195235)
山崎 和久 新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (00182478)
吉江 弘正 新潟大学, 歯学部, 助教授 (20143787)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
21,100千円 (直接経費: 21,100千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 19,100千円 (直接経費: 19,100千円)
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キーワード | 歯周炎罹患者 / リンパ球サブセット / インターリュウキン2レセプター / フローサイトメトリー / 歯肉溝滲出液 / 歯肉 / インターリュウキンZLレセプター / 歯周疾患患者 / 歯肉組織 |
研究概要 |
歯肉溝滲出液(GCF)、歯肉、末梢血中リンパ球サブセットを、成人性歯周炎(AP)、重度進行性歯周炎(RPP)患者32名で検索した。また、歯肉リンパ球のインターリュウキン2レセプター(IL2R)陽性細胞を25名で検索した。 GCFはcrevicular washing法で採取した。歯肉は細切し、0.1%コラゲナーゼ処理(37℃、1時間)後、金属メッシュ・ナイロンメッシュを通した。IL2Rの検索では、さらに密度勾配遠心法により、リンパ球画分を分離した。末梢血は同時に採取し、コントロールとした。細胞は、洗浄し、蛍光標識した(FITC、PE)モノクローナル抗体で染色し、(CD4、ヘルパー/インデューサー(HI);CD8、サプレッサー/サイトトキシック(SC)Tリンパ球;CD3、Tリンパ球;CD19、Bリンパ球;CD25、抗IL2レセプター)フローサイトメトリーにより解析した。その結果、GCF、歯肉とも末梢血に比較して、有意なHI/SC比、T/B比の低下がみられた。末梢血と比べ、これらGCF、歯肉の変動は、歯肉溝内縁上皮付近の局所反応を反映していると考えられる。病型別にみた場合、RPPはAPに対し、GCFでHI/SC比、T/B比が低く、歯肉でT/B比が低い傾向がみられた。また、HI/SC比とT/B比に関して、末梢血では弱い相関がみられたが、歯肉、GCFでは相関がみられなかった。また、GCFのHI/SC比、T/B比は、治療に伴い変化することから、GCFのリンパ球サブセット検査の結果を追っていくことにより、治療に伴う歯周組織の変化の指標となり得ることが示唆された。また、IL2R陽性リンパ球の検索により、歯肉において、末梢血より、Bリンパ球がより活性化されており、局所での抗体産生の増強が示唆された。
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