研究課題/領域番号 |
62440078
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
島野 達也 奥羽大学, 歯学部・歯科放射線学講座, 教授 (20083462)
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研究分担者 |
岩崎 みどり 奥羽大学, 歯学部・歯科放射線学講座, 助手 (30168182)
宮澤 忠蔵 奥羽大学, 歯学部・口腔衛生学講座, 助教授 (70083441)
鈴木 陽典 奥羽大学, 歯学部・歯科放射線学講座, 助教授 (10104316)
石橋 ひとみ 東北歯科大学, 歯学部・歯科放射線学講座, 助手 (40176219)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
22,800千円 (直接経費: 22,800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | ESR / 歯エナメル質 / 線量測定 / 信号強度 / エナメル質 / 被曝線量 / 被曝線量の測定 |
研究概要 |
ESR線量測定には歯のエナメル質のみを用いるが、ESR信号の測定上からエナメル質を粉砕する必要がある。エナメル質の粉砕粒径は、測定に及ぼす影響から、250μm〜2mmが適当である。試料である歯を保管する容器については、測定に影響のないものを選ばねばならないが、容器によっては、歯のESR信号の測定に著しい影響を与える信号を供給するものがあり、試料の保管容器にも注意が必要である。 さらに、歯を用いるESR線量評価法では、個人の被曝線量を評価する上でその歯が受けた歯科X線を分離評価する必要があるが、一本の歯を頬側と舌側に分離して測定する方法は、撮影法からのX線入射方向の問題はあるものの有効な方法である。この方法を実際の抜去歯に用いて線量評価を行い、良い結果を得ている。一本の歯を頬側と舌側に分けると採取できるエナメル質の量は少なくなるものの、大線量の被曝であれば信号の測定に問題はない。しかし、人がその生涯で受ける程度の被曝を測定評価するには、現在のESR法の持つ検出限界の問題が大きくかかわる。特に、低線量域では測定信号は有機物の信号に大きく影響され、線量評価は過大評価の傾向を持つ。 今後は、この有機物の信号の問題を解決してESR測定の検出限界を上げるとともに、生涯線量計としての歯について検討する為の基礎デ-タの採取を継続して行う。さらに、一本の抜去歯から被曝線量を評価する方法を確立して、国民線量を検討する上での基礎資料を作成し、医療被曝の実態についても評価していく。
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