研究課題/領域番号 |
62450007
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田中 英道 東北大学, 文学部, 助教授 (80000397)
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研究分担者 |
野家 啓一 東北大学, 文学部, 助教授 (40103220)
高田 康成 東北大学, 文学部, 助教授 (10116056)
坂口 ふみ 東北大学, 教養部, 教授 (40012489)
吉田 忠 東北大学, 文学部, 教授 (60004058)
岩田 靖夫 東北大学, 文学部, 教授 (30000574)
森 雅彦 宮城学院女子大学, 助教授 (90137612)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | プトレマイオス / ニュートン / 宇宙論と自然観 / ダンテ / レオナルド・ダ・ヴィンチ / ミケランジェロ / 天文学 / 宇宙論 / プラトン『ティマイオス』 / 「天地創造」 / ガリレオ / アインシュタイン |
研究概要 |
宇宙観がどのように表現されるかという点は、まず科学史、思想史に現れたものを考察し、次に文字、芸術に表されるたものを検討することによって、その対立関係を問題にすることがこれまでの研究タイプであった。したし私たちの研究は文学・芸術、特に美術に現れたものから逆に科学、思想を再吟味するというものであった。本年は特にこの点を留意しながら研究を進めた。科学史、思想史に現れた宇宙論については 「宇宙論の歴史」 として文献的にたどることができる。メソポタミア、エジプトなどの古代からギリシアの宇宙論、プトレマイオスにいたる系譜、そしてコペルニクスに到達するまでにキリスト教的宇宙寛、さらにケプラーからニュートン、アインシュタインにいたる近代宇宙観。私たちは古代の岩田(ギリシア)、松本(ローマ)からのこのような思想の発展史、吉田(科学史)、野家(科学哲学)から近代の科学の知識の報告を受けた。そして、高田(中世英文学)から文学に現れた宇宙観、また森、芳野(イタリアルネサンス美術史)から美術に表された宇宙についてその図像学的考察をうかがった。また、田中(ルネサンス美術)が、レオナルド・ダ・ヴィンチおよびミケランジャロの表現を中心にその独自な宇宙観を検討した。このような経過の中で、当初の文学、芸術の宇宙寛の独自性についてかなりの点が理解された。それをまとめると(1):文学、芸術はそこに宇宙観が表現されるためには人間の経験的、または感覚的な認識が不可欠であた、当時の民衆のレベルでの宇宙観と近接しながら、同時に当時の科学の知識を併せ持つものであること。(2):長い時代宇宙観そのものが、想像力の中にあったため信仰と相反するよな「科学」が自立性を持ち得なかったこと。(3):近代の「科学」が発展すればするほど、文学・芸術から離れていき、「宇宙観」が別個なものになっていったこと。以上の諸点が個々の具体例の指摘の中で話し合われた。
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