研究課題/領域番号 |
62450022
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
末永 俊郎 日本大学, 文理学部, 教授 (80011261)
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研究分担者 |
和田 万紀 日本大学, 文理学部, 助手 (30210983)
山田 寛 川村短期大学, 英文科, 専任講師 (80191328)
若林 明雄 日本大学, 文理学部, 助手 (30175062)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 対人行動 / 情報収集行動 / 表情認知 / 顔面形状のコンピューター画像処理システム / 表情のカテゴリー化に関する認知処理システム / 自己概念 / 自己能力に関する情報収集 / 顔貌特徴抽出システム / 顔面表情の判別 / 表情のコンピューターグラフィックシステム / 自己確証モデル / 感情 / ノンバーバル・コミュニケーション / パーソナリティ |
研究概要 |
対人行動の基礎過程の中では、情報収集行動が重要な位置を占めている。これは非言語的側面と言語的側面とに分けることができる。非言語的側面としては、顔の領域が主たる情報源であり、特に表情認知のメカニズムの解明が重要であると考えられる。一方、言語的側面に関して言えば、近年の研究においては対人から得られる自己情報の獲得が問題となっている。本研究プロジェクトでは、その両者の解明に新しい展開をもたらすであろう実験的枠組みを提供することが目的である。まず、表情認知のメカニズムの解明において障害となる主要な問題は、刺激となる表情の計測と刺激自体の統制である。我々の研究プロジェクトは、近年の工学的研究の成果、すなわちコンピュータによる画像処理の技術を基礎に、今述べた問題の打開に取り組み始めた。そこで、まず表情を計量的に測定するための概念的枠組みを検討し、その具体化として、ある表情時の顔面形状を自動的に計測することを目標にしたBASFというコンピュータ画像処理システムを開発した。このBASFによって、対人行動に影響を与える表情表出場面の計測実験を行ない、基本的な顔面表情を高い確率で数値的に判別できることを見出だした。さらに、刺激呈示の問題に対しても、コンピュータの利用を検討した。そこで、CRTに現れる顔の形状を量的に統制して変化させることが可能なSEEというコンピュータ・グラフィック・システムを開発した。そのSEEを用いた実験からは、我々が表情をカテゴリー化する際の基本となる認知的処理の一端が明らかにされた。一方、言語的側面である自己情報の収集行動ついては、特に自己能力を情報内容として検討した。そこで、自己概念を操作するという新しい実験的枠組みを導入し、自己能力に関する情報の取捨選択の様態を調べた。その結果、情報収集行動における自己確証モデルの妥当性が検証された。
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