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日本人の洋楽の摂取に関する音楽文化史的研究ー江戸末期〜明治中期にかけてー

研究課題

研究課題/領域番号 62450036
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

澤崎 眞彦  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70014785)

研究分担者 佐野 靖  東京芸術大学, 音楽学部, 講師 (80187278)
西園 芳信  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40127494)
木村 信之  東京学芸大学, 名誉教授 (90014646)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード異文化 / 洋楽 / 日本人 / 江戸時代 / 明治時代 / 浮世絵 / 洋楽器 / 新聞 / 軍楽隊 / 音楽活動 / 民衆 / 海外渡航者 / 江戸末期 / 新聞の記事 / 「音楽雑誌」 / 軍楽隊(海軍軍楽隊、陸軍軍楽隊) / 音楽 / 文化史 / 海軍軍楽隊 / 陸軍軍楽隊 / 幕末 / 明治 / 文明開化 / 綿絵 / ニュース / 横浜浮世絵 / 楽器 / 興味 / 関心
研究概要

本研究は、日本人が異文化としての洋楽と、どのように接し、かつ受け入れていったのかを調査し、日本人の洋楽に対する考え方を、少しでも明らかにすることを目的としている。
わが国の歴史の中で洋楽摂取について考える時、洋楽が急速に流入した江戸時代末期から、明治二十年代は、それ以後の洋楽受け入れへの考え方の基盤を形成していく上で重要な時期にあたる。そこで本研究では特に、民衆と洋楽との出会いを焦点にして、次のような観点から検討を行った。
(1)、浮世絵を通して、洋楽をどのように見、受けとめたのか。特に、洋楽器や外国人社会での洋楽についての理解と受けとめ。
(2)、新聞の記事に見る洋楽の受けとめ方。
(3)、音楽専門雑誌「音楽雑誌」に見られる、洋楽への考え。
(4)、軍楽隊(陸軍軍楽隊、海軍軍楽隊)を通しての洋楽への考え。
(5)、市井でのさまざまな音楽活動に対する民衆の受けとめ(含、海外渡航者のみた洋楽)。
以上のような点からの検討の結果、民衆は、異文化である洋楽に対し、多くの興味と関心、ロマンを持ちつつそれを吸収しようとする前向きの姿勢がみられた。当時の我が国では、音楽についての評価はそれほど高かったとは言えない。しかし、それにもかかわらず、洋楽については、ものめずらしさあるいは、異国文化への憧憬も手伝ってか、積極的に摂取しようとする姿勢が随所に見られた。民衆は、生活様式のちがいや、価値観の相違からくる違和感を持ちつつも、洋楽への評価を高めていった。このような民衆の考え方は、以後の国の政策と相俟って、洋楽を受け入れていく価値観形成の土壌の一つとなり、洋楽発展の因子となったと言えよう。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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