研究課題/領域番号 |
62450087
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
今栄 国晴 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60023967)
|
研究分担者 |
中津 楢男 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90133131)
多鹿 秀継 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (30109368)
清水 秀美 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60025111)
北岡 武 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60024022)
平田 賢一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024060)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | コンピュータリテラシ / コンピュータリテラシ・テスト / コンピュータ教員 / 大学生 / 高校生 / 態度 / 研修カリキュラム / 小学生 / 中学生 / 教員(義務教育) / カリキュラム開発 / 教員 / 高教生 |
研究概要 |
コンピュータリテラシ(以後、CLと略記する)の構造を明らかにし、生徒の個人差と構造の関係を把握することによって、今後のCL教育やコンピュータを使用した教育の普及の円滑化に資することが本研究の目的である。CLの構造を分析するために、まず、33項目からなるCLテストを開発し、高校生、短大生、大学生(計1867名)に対して実施した。その結果、CLは、知識、技能、コンピュータへの積極的期待、コンピュータへの否定的態度の4因子から構成されていることを見いだした。これらの因子は、生徒のコンピュータとのかかわり方と深く関係する。プログラミングができるほどコンピュータを使用している者は、コンピュータに関する知識も多く、コンピュータは人々に幸せな生活を約束するなどコンピュータへの積極的期待が高く、否定的態度は少ない。一方、今も将来もコンピュータとかかわりたくないというコンピュータ拒否群は、知識が少ないことの他に、コンピュータへの否定的態度が強いことが特徴である。この群には、理数科嫌いや女子生徒が多い。このような傾向は教師にも同様に存在する。教師366人を調査した結果、教育工学専門の教師は、知識が多く、コンピュータへの態度も積極的好意的であるが、管理職や一般教員の多く、特に女性教員の多くはコンピュータ拒否群に属することが明らかになった。これらの事実は、今後の学校におけるコンピュータ利用に際して考慮しなければならない点である。CL教育であれ、CAIであれ、少なくとも3分の1は存在するコンピュータ拒否群にとっては、親しみも興味も持てない授業になるだろう。これは、同じ程度存在する教師の拒否群にとっても同様である。したがって、初等中等教育におけるCL教育やCAIなどのコンピュータ利用教育に際しては、これら拒否群の扱いに工夫を加え、従来の授業や現職研修とは異なったカリキュラムや授業方法が必要になる。
|