研究課題/領域番号 |
62460054
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
青木 謙一郎 東北大学, 理学部, 教授 (00004276)
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研究分担者 |
石川 賢一 東北大学, 教養部, 助手 (20158744)
長谷中 利昭 東北大学, 理学部, 助手 (50202429)
吉田 武義 東北大学, 教養部, 助教授 (80004505)
藤巻 宏和 東北大学, 理学部, 助教授 (90133933)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | インコンパティブル元素 / 上部マントル / 下部地殻 / 規格化パタ-ン / 火山フロント / 島孤型パタ-ン / 大陸型パタ-ン / 造岩鉱物 / 超苦鉄質岩 / 苦鉄質岩 / 交代作用 / 玄武岩マグマ / 捕獲岩 / 分配 / インコンパティズル元素 / マントルメタゾマティズム / フルイド / 元素の移動 / 光量子放射化分析 / 島弧 |
研究概要 |
日本の代表的な第三紀末-第四紀火山岩類3000個について蛍光X線分析装置により主成分をはじめとし、代表的なインコンパティブル元素、Br、Sr、Y、Nb、Zrなどを含む14種類の微量成分を定量した。同時に上部マントル及び下部地殻由来捕獲岩類とそれらの代表的な造岩鉱物についても分析を行った。さらに重要なものについては光量子放射化分析と質量分析法により微量成分の精密定量とSrアイソト-プ比測定を行った。その結果、幾つかの極めて重要な知見が明らかにされた。 1.東北日本弧と伊豆・マリアナ弧の火山岩類は岩石/上部マントルかんらん岩規格化パタ-ンを見ると、火山フロントから背弧側まで典型的な島弧型パタ-ンを描くが、西南日本弧では火山フロント側のカルク・アルカリ系列は島弧型を描くが、狭義のアルカリ玄武岩系列は山陰、隠岐、北九州、壱岐、済州へと島弧型から大陸型へと変化する。一方、ベイサナイト-ネフェリナイト系列は火山フロント側にありながら、大陸型を示しプレ-トの沈み込みの影響を受けていない。 2.上部マントル構成レルゾライトとそれらの主成分鉱物、かんらん石、透輝石、エンスタタイト、スピネルあるいはざくろ石のインコンパティブル元素含有量の多くは分析の検出限界以下であり、極めて微量であって、玄武岩マグマへのそれら元素の供給源にはなり得ない。 3.日本の下部地殻由来捕獲岩とそれらの主要構成鉱物の規格化パタ-ンと安定同位体比はカルクアルカリ系列火山岩のものと一致し、後者の集積岩であり、また一の目潟のものは先カンブリア紀の年代を示す。
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