研究課題/領域番号 |
62460122
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高羽 禎雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50013107)
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研究分担者 |
大沢 裕 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50152111)
坂内 正夫 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30107370)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 自動車通信 / パケット通信 / 極小ゾーン / 通信制御 / 交通管理 / 走行誘導 / 路車間情報システム / 自動車バケット通信 / 自動車パケット通信 / 経路誘導 |
研究概要 |
自動車の走行を誘導して街路や高速道路の交通管理の高度化をはかり、さらに自動車と地上との汎用通信を行うため、道路の車線全体にまたがる長さ10m程度の通信ゾーンを縦続的に配置し、同一周波数でディジタル通信を行うシステムを構想し、次のようにその実現可能性と有用性を明らかにした。 1.システムの概念設計 車両の速度・車線などの走行データとその他の汎用データの自動車・地上間での伝送を考慮し、各通信ゾーンを対象とする通信制御装置、道路区間を対象とする路側装置、地域制御装置等からなるシステムを構想して、各部の機能分担を定めた。 2.結合・伝送方式の研究 周波数2〜300kHz、伝送速度9600bpsとし、地上用及び車載用送受信装置を模擬アンテナを介して結合し、交信干渉ならびに車両間の交信競合の理論的・実験的検討を行った。 3.通信制御方式の研究 車両の走行状況を予測してボーリングを行う接続制御方式、データを小ブロックに分割し、さらに隣接のゾーンで待ち受けて通信時間を有効に使う情報伝送方式等を提案し、評価を行った。 4.モデル実験システムの構築 2台の車載装置、2台の通信制御装置、路側装置等を模擬したモデル実験システムを構築し、前記の通信制御方式を具体化したソフトウェアをインプリメントした。 5.モデル実験 2台の車載装置に対し車両を識別して情報を伝達する実験、2台の通信制御装置によって車両を追跡して情報を伝達する実験等システム動作の確認やシステム性能を評価する実験を行った。 6.交通管理への応用 走行情報の通信によって自動車の走行誘導を行うシステムの具体例として、高速道路の分流制御と交差点の右折車待ち合わせ制御を提案し、シミュレーシヨンによってその効果をあきらかにした。
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