研究課題/領域番号 |
62460129
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
富田 眞治 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (40026323)
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研究分担者 |
吉田 紀彦 九州大学, 工学部, 助手 (00182775)
谷口 倫一郎 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (20136550)
村上 和彰 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (10200263)
福田 晃 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (80165282)
末吉 敏則 (末吉 俊則) 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (00117136)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 可変構造 / 並列処理計算機 / 相互結合網 / クロスバ網 / 並列オペレーティング・システム / タスク / スレッド / 負荷分散方式 / パイプライン制御 / キャッシュコヒーレンス制御 / シミュレーション |
研究概要 |
本研究における主な成果を以下に示す。 1.可変構造型相互結合網の研究:個々の応用に柔軟に適合できると共に多様な相互結合網を高速にエミュレートできる方式について研究した。その結果、相互結合網にクロスバ網を採用した。具体的には、実現の容易性の観点から8×8のクロスバスイッチLSIを用いて、128×128のクロスバ網を平面分割する構成を採用した。また予め決められたプロセッサ間の結合パターンを実現する場合、接続要求が生じるたびに調停を行うと、そのオーバヘッドにより高速化が図れなくなる。そこで、結合パターンをクロスバ網の中に予め埋めこんでおく方式を新たに考察した。これによって、プロセッサ間通信の高速化を図ることができる。 2.可変構造型並列処理計算機のための要素プロセッサの開発:共有メモリによる密結合モードとメッセージ転送による疎結合モードのいずれをもハードウェア・レベルで効率よく実現できる機構を設けた。これによって、メモリ・イメージの可変性を実現した。 3.可変構造型並列処理計算機の開発:パイプライン制御による高速なプロセッサ間通信を実現した。上記のアーキテクチャを有する可変構造型並列処理計算機を開発した。 4.動的負荷分散方式の研究:密結合型マルチプロセッサにおける効率のよい並列処理モデルとして、タスク/スレッド・モデルを導入した。また、効率のよい基本的な動的負荷分散方式として、タスク単位にプロセッサを割当てる方式を提案した。これにより、負荷を各プロセッサに分散でき、スレッド切り換え時のオーバヘッドを軽減できる。これらを実現する並列オペレーティング・システムを開発した。また、効率のよい並列処理記述が可能な高級言語およびその処理系を開発した。
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