研究課題/領域番号 |
62460209
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
山本 光男 明治大学, 農学部, 教授 (70015618)
|
研究分担者 |
佐野 文彦 明治大学, 農学部, 教授 (20007652)
久保 成隆 東京大学, 農学部, 助手 (40134506)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 利水システム / 渓流取工 / 水資源開発 / 揚水発電 / 貯水効率 / 渓流取水工 / 河川環保全 / 有効貯水量 |
研究概要 |
河川本流に貯水池を建設し、間接流域からの導水によって貯水効率を高める方法は、各地で見られる取水方式であるが、水源の荒廃、流域の開発等によって、流入土砂量が増大し、種々の浮遊物や汚水が流入するので、貯水池の堆砂、水質の汚濁等避けることの出来ない問題が起こっている。また、河川本流に貯水池を建設し得る適地の選定は、河川地形、地質、社会条件などから、極めて難しくなっている。これに対して、渓流河川本流外の適地に貯水池を建設し、渓流河川本流、あるいはいくつかの渓流に設置した渓流取水工による取水を導水して貯水する。単一の渓流取水工と貯水池、渓流取水工群と貯水池とかなる利水スシテムは、一見経済的ではないように見えるところもあるが、この利水システムの特性、施工辞令によって得られた知見を総合して、堆砂防止による貯水池の寿命延長、河川下流側への土砂礫供給による河床低下防止と河口、海浜の侵食防止、貯水地建設を取り巻く社会情勢などを考えると共に、良質の水質源開発・確保とその有効利用を図る上で、今後高く評価されるものと確信する。 この利水システムは、農水、上・工水の安定した供給に有利であるのみならず、有効落差のあるところでは、小水力発電のための安定した水力が得られるで、目下この方面での経済的・技術的検討が進められている。中部電力奥美濃水力建設所では、4渓流取水工群と上下2個の貯水池とからなる、100万KW/hrの純揚水式発電水力の開発が進められている。 いずれの場合でも,この利水システムでは、取水方式、取水目的、取水量に適した渓流取水工の設置が重要である。本研究に関連して開発した、汎用バ-スクリ-ン後方取水型渓流取水工・及びバ-スクリ-ン複合型渓流取水工は、実施事例の機能調査、水理模型実権結果から、十分その機能を発揮し得るものであることの知見を得ている。
|