研究課題/領域番号 |
62460218
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 埼玉大学 (1988) 金沢大学 (1987) |
研究代表者 |
川崎 温 埼玉大学, 理学部, 教授 (40023709)
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研究分担者 |
宮本 芳子 埼玉大学, 理学部, 助手 (10008831)
鎌田 啓一 金沢大学, 理学部, 助教授 (90143875)
宅間 宏 電気通信大学, 新形レーザー研究センター, 教授 (70012200)
増崎 克 金沢大学, 理学部, 助教授 (10110602)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 自由電子レ-ザ- / 相対論的電子ビ-ム / 電子サイクロトロン・メ-ザ- / 電子ビ-ム不安定性 / 自由電子レーザー / 相対論的電子ビーム / 電子サイクロトロン・メーザー / 電子ビーム不安定性 / 電子サイクロトロン / メーザー |
研究概要 |
本研究の目的:ラマン領域でのサイクロトロン・メ-ザ-機構と、自由電子レ-ザ-機構の競合過程を、実験的に十分な精度で解析する。手法:長いパルス幅、速い繰返し、必要十分な強度の電子ビ-ム(IREB)源を開発して、周期的外部磁場とを併用する。特徴:制御可能なIREBによる、広いパラメ-タ-領域での、ミリ波-遠赤外にわたる、強いコヒ-レント誘導放射の検出。以上の要件により、62年度にハ-ドウェアとしてビ-ム源作製に努力が傾注され、新しい型の誘導型加速器による〜1kHz、〜200kV、〜100A、100-300nsのクォリティの高いビ-ム源を開発した。63年度の始めに、研究代表者が、研究の本拠である金沢大学から埼玉大学に移籍したため、計画自体が大幅に修正された。このため、(1)金沢大学では従来の手法で、実験のパラメ-タ-の詳細なクロス・チェックを続けた。サイクロトロン・メ-ザ-の基本的機構に疑問の余地はないが、従来の単発・冷陰極・IREB源によっては、モ-ド競合、飽和など詳細を調べるのは原理的に困難であることが確かめられた。(2)主要装置は埼玉大学に再建され、稼動中である。一部は改造、ないしはより高性能であるように組み替え中である。(3)数値解析的手法により、サイクロトロン・メ-ザ-の非線形現象と、FELのモ-ド混合・競合現象が埼玉大学と日本原子力研究所の共同研究で調べられ、特にモ-ド間の競合が重要であることが認識された。(4)実験は短期的な視野で見ると、上に述べた事情により、一部未完の情勢にあるが、研究体制の面では、理論的、実験的研究の両面で、他の機関と分野を分け合っての幅の広い協力体制を組むことが出来、成功した。(5)今後は科研費の枠内に必ずしもこだわらない体制で、より広い立場から実験・研究を完成させるよう努力する。
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