研究課題/領域番号 |
62470015
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
齋藤 修二 (斉藤 修二) 名古屋大学, 理学部, 教授 (30106158)
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研究分担者 |
山本 智 名古屋大学, 理学部, 助手 (80182624)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | マイクロ波分光 / 短寿命分子 / フリ-・ラジカル / 星間分子 / 電波望遠鏡 / 未同定線 / 周波数倍周波器 / サブミリ波 / フリーラジカル / 電波望遠鏡星間分子 / 星間化学 / ミリ波 / 分子イオン |
研究概要 |
1.400-700GHz帯サブミリ波光源の開発 当初の研究計画としては、クライストロン(80-130GHz)の出力と非線形素子(GaAs,ダイオ-ド)を組み合せて、倍周波器、3倍周波器を試作、試験、改良し、最終的に4〜5倍周波器を試作し、400-700GHz帯の出力を得、星間分子イオンとして重要なH_2D^+のサブミリ波スペクトルを測定することが目的であった。倍周波器の開発としては、3倍周波器の試作まで進めることができたが、目標の出力を得るには到らなかった。現在3倍周波器の改良を試みているが、良い結果が得られれば、次年度以降4倍周波器の試作とこれを用いた分光に進みたい。 2.短寿命星間分子のミリ波・サブミリ波分光 既説のミリ波・サブミリ波分光器に試作した倍周波器を併用し、寿命の短い分子、特に、星間分子として可能性の大きい分子の分光をおこなった。本研究としての成果は以下の通りである。 1).新星間分子の発見、CH_2CN(^2B_1)、Cyclic-C_3H(^2B_2)、CP(^2Σ^+)ラジカルおよびはじめての含けい素炭素鎖分子C_4Siを、いずれも、実験室での分光結果に基づいて新しい星間分子に同定した。特にCH_2CNは、野辺山宇宙電波観測所45m電波望遠鏡などで以前から検出されていた主要なスペクトル線に対応するスペクトル線を与え、今まで発見された70余の星間分分子のなかで最も複雑なスペクトル線を与える分子と判明した。このスペクトルの解析には実験室分光の詳細な結果が必須であった。2).その他の短寿命分子。PS(^21Tr)、MgS,CaS,AlS(^1Σ^+)、FeS(^5Δi)、NH_2O(^2B_1)、ND_2(^2B_1)、HSiS(^2Δ^1)などの短寿命分子のスペクトルを実験室ではじめて検出した。特にNH_2O、Nb^2、HSiSは非常に複雑なスペクトルを示すが、詳細な解析の結果、各分子について精度の高い分子定数を決定し、それら分子の物理的特徴を明らかにすることができた。
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