研究課題/領域番号 |
62470035
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
秋山 修三 長崎大学, 薬学部, 教授 (50028148)
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研究分担者 |
中辻 慎一 長崎大学, 薬学部, 助教授 (90124833)
中島 憲一郎 長崎大学, 薬学部, 助教授 (30039656)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 近赤外色素 / 色素エチノロ-グ / 機能性色素 / 近赤外吸収 / 非線形光学材料 / 吸収スペクトル / PPP-MO / ブタジエン / トリフェニルメタン系色素 / 近赤外吸収スペクトル / 色素アセチレン類似体 / トリフェニルメタン系色素エチノローグ |
研究概要 |
研究報告書に詳述した研究成果をまとめると以下の通りである。 1.キサンテニリウム、チオキサンテニリウム及びセレノキサンテニリウム色素エチノロ-グ類の合成を行って、これらの色素類の諸性質を調べた。その結果これらが近赤外領域に強い吸収を持つ色素であることが明らかになった。 2.三置換1-ペンテン-4-イン-3-オ-ル類から近赤外色素へ誘導し、色素類の諸性質を調べた。 3.フルオレニリウム系色素エチノロ-グの合成を置換基を変えて系統的に行った。得られた色素類の諸性質を調べたところ興味ある結果が得られた。この色素系はフルオレン核を含むところからより平面性をもつトリフェニルメタン系色素エチノロ-グであり、従って共役系が短いわりに陽電荷の非局在化が起こりやすいために近赤外領域(>1000nm)に吸収が観測されることを明かにした。 4.ジアリ-ル-2-プロピン-1-オ-ル類からアリ-ル置換Push-Pullブタジエン型シアニン色素を簡単に合成できる方法を開発し、得られた色素類の諸性質を調べた。これらの色素は非線形工学材料として期待されるので目下検討中である。 5.トリフェニルメタン系色素エチノロ-グ類の光機能性の諸計測を行い興味ある結果を得、応用に関する研究を検討している。しかし色素の溶解性や安定性に若干問題があるようである。 6.トリフェニルメタン系色素エチノロ-グ類およびPush-Pullブタジエン型シアニン色類の吸収スペクトルを測定し、これらの実測値とPPP-MO計算による計算値との比較を行って良好な結果を得た。近赤外色素設計のうえで今後役に立つものと考えられる。
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