研究課題/領域番号 |
62470101
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瓜生 敏之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80011005)
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研究分担者 |
畑中 研一 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (70167584)
吉田 孝 東京大学, 生産技術研究所, 教務職員 (40166955)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 高強度・高弾性率材料 / 芳香族ポリエステル / 芳香族ポリ(エステル アミド) / サーモトロピック液晶 / 射出成形 / 高強度高弾性率 / スペーサー含有ポリエステル / サーモトロピックポリエステルアミド / 高分子液晶 / サーモトロビック液晶 / 固体^<13>CNMR / 固体構造 / コンホーメーション / 高強度材料 |
研究概要 |
高強度・高弾性率芳香族ポリエステルを得るための分子設計に、大きな指針が得られた。ポリ(Pーフェニレン テレフタレート)の高すぎる融点を下げるために、長鎖アルキレンスペーサーを導入したスペーサー含有芳香族ポリエステルは、サーモトロピック液晶性を示す。優れた機械的性質を持った繊維や成形品は、この液晶性を作用して成形することによって得られる。本研究の第一の成果は、ナフタレン環をメソゲンの一部とする、長鎖アルキレンスペーサー含有芳香族ポリエステルが、規則正しいコンホメーションをとること、とくに、アルキレン鎖はジグザグコンホメーションをとることが分った。これらのスペーサー含有芳香族ポリエステルは、液晶温度範囲の広いサーモトロピック液晶であった。第二は、これまでリオトロピック液晶しか研究されなかった芳香族ポリアミドにも、一部エステル結合を含有しているスペーサー含有芳香族ポリ(エステル アミド)ではあるが、サーモトロピック液晶を示すものがあることを見つけた。アミド成分として4,4′ージアミノー3,3′ージメトキシビフェノールおよびPーアミノフェノールを用いると、アミド含量が最高60モル%のポリ(エステル アミド)はサーモトロピック液晶であった。第三の成果は、長鎖アルキレンスペーサー含有芳香族ポリエステルから、高強度・高弾性率の材料が作れることを発見したことである。高分子量ポリエステルを得るため、脱酢酸反応による高温溶融重縮合法で重合を行った。ポリ(Pーアリーレン 4、4′ージオキシヘキサメチレンジベンゾエート)のPーアリーレン基を種々変えて、サーモトロピックポリエステルを合成した。これらのポリエステルから種々の温度で射出成形した試験片を作り、その引張強度を引張試験機で測定した。Pーアリーレン基としてメチルフェニレン、フェニルフェニレン、および2、6ーナフチレンのとき、高強度材料が得られた。
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