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チューリップにおける4ーメチレングルタミンと関連物質の代謝

研究課題

研究課題/領域番号 62470116
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土壤・肥料
研究機関新潟大学

研究代表者

大山 卓爾  新潟大学, 農学部, 助教授 (30152268)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1987年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
キーワードチューリップ / 4ーメチレングルタミン / グルタミン / 窒素代謝 / 構造決定 / 2ーオキソー4ーメチルー3ーペンテンー1,5ージオイックアシッド / 茎葉部 / 窒素の移行
研究概要

チューリップは開花期前後, 葉と茎に4ーメチレングルタミン(MG)を高濃度に集積した. 生育時期別に^<15>N標識培養液を供与する実験から,開花時に茎葉部に貯積したMGは,母球N約15%,冬期吸収N約30%,萠芽後吸収N約55%のN由来率を示し,萠芽後に吸収したNからも活発に合成されていることが確認された. しかしながら,開花期以降に吸収したNからのMGの合成は,根では活発に起ったが,茎葉部ではほとんど見られなかった. 更に開花後,茎葉部におけるMG含量が収穫時まで減少を続けた. したがって,MGは開花期まで茎葉部に集積するが,それ以降集積は停止し,逆に新球へのN供給源として機能するものと考えられた.
根基部より採取した導管溢泌液の分析から,根から地上部へのNの移動形能は主にGlnであり,MGは根から地上部へ移動しないことが判明した. 根においてMGは高濃度に存在し,緩慢ではあるが明らかに代謝回転していることから,込内のMGのNはGlnに渡された後移動するのかも知れない.
^<15>N標識のGlu,Gln,Leuを各器官切片に投与したところ,どの部位でもMG生成能が示されたが,その前駆体及び生合成経路については同定できなかった.
チューリップの茎葉に多量に集積する未知の有機酸を単離精製し,NMR,GCMS等の分析結果から,2ーoxo-4-methyl-3-pentene-1,5-dioic acid(OMPD)と同定された. OMPDは,MGのアミド基とアミノ基が脱離し,更にメチレン基の二重結合が転移した構造を有し,MGの代謝関連物質と思われる.OMPDは葉内では収穫時まで集積傾向が認められたことから,MGの分解産物かも知られい. 22品種に含まれるMGとOMPD含量を測定したところ,両化合物とも全品種に検出され,乾物当り平均含有率は,葉でMG0.7%,OMPD8.8%,茎ではMG1.5%,OMPD5.4%であった. このうちNを多量に集積する品種ほどMG,OMPD含有量とも高い傾向が認められた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takuji Ohyama: Soil Science & Plant Nutrition.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 北島信行: 日本土壌肥料学雑誌.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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