研究課題/領域番号 |
62470119
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
赤沢 堯 (赤沢 尭) 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023400)
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研究分担者 |
小林 裕和 名古屋大学, アイソトープセンター, 助手 (80170348)
高倍 鉄子 名古屋大学, 農学部, 講師 (60089852)
山口 淳二 名古屋大学, 農学部, 助手 (10183120)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | αーアミラーゼ / イネ / 糖鎖 / 生合成 / 細胞内輸送 / 分泌 / イネ液体培養系 / ジベレリン / 糖タンパク質 / 複合型糖鎖 / 高マンノース型糖鎖 / 分泌型糖タンパク質 / 細胞内輸送系 |
研究概要 |
イネαーアシラーゼは植物における典型的な分泌性糖タンパク質として研究が進められてきた。これまでの研究の結果、イネ種子胚盤組織から分泌されたαーアミラーゼには、ハイマンノース型糖鎖を持つものとコンプレックス型糖鎖を持つものが1:1の割合で含まれることが明らかになった。そこで、糖鎖構造の異なる2種類のαーアミラーゼアイソフォームの分泌機構について検討してきたが、種子胚盤組織を用いた実験系では詳しい解析が技術的に困難であった。本研究では、新たに種子胚盤組織に由来する液体培養細胞を確立し、この細胞を用いて研究を進めた。その結果、液体培養細胞は、種子胚盤上皮組織とは異なり、コンプレックス型糖鎖を持つαーアミラーゼのみを分泌することが明らかになった。そこで、種々の培養条件下で液体培養細胞が分泌するαーアミラーゼの糖鎖の詳細な解析を行ったところ、イネαーアミラーゼの分泌と糖鎖修飾に関して以下の様な知見が得られた。 1.細胞外へ分泌されたイネαーアミラーゼには、(GlcNAc)_2Man_3(Xyl)GlcNAc_2またはGlcNAcMan_3(Xyl)GlcNAc_2の構造を持った植物糖タンパク質に特有のコンプレックス型糖鎖が付加されている。 2.イネαーアミラーゼのコンプレックス型糖鎖は、ハイマンノース型の糖鎖を持つ前駆体が小胞体およびゴルジ体における糖鎖の修飾作用を受けることによって形成される。 3.培養条件によって糖鎖修飾阻害されると、ハイマンノース型糖鎖からコンプレックス型糖鎖の変換が起こらず、ハイマンノース型の糖鎖を持ったままαーアミラーゼが分泌される。 以上の結果から、イネαーアミラーゼの糖鎖形成と動物の分泌性糖タンパク質の糖鎖形成が大筋において同一であることが示唆された。
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