研究課題/領域番号 |
62470126
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
製造化学・食品
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研究機関 | 京都大学 (1988-1989) 名古屋大学 (1987) |
研究代表者 |
杉本 悦郎 京都大学, 農学部, 教授 (50026522)
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研究分担者 |
樋口 雅子 京都大学, 農学部, 教務職員 (40110762)
河田 照雄 京都大学, 農学部, 助手 (10177701)
伏木 亨 京都大学, 農学部, 助教授 (20135544)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 食品成分 / 細胞分化 / 細胞増殖 / 動物細胞培養 / 小腸上皮細胞 / 脂肪細胞 / ビタミン類 / ガン細胞 / ビタミンA |
研究概要 |
動物細胞の多くは、未分化の幹細胞の分化・増殖と正しい移行による再構成によって正常な構造と機能が維持されている。本研究では培養下で分化・増殖を制御しうるような動物由来の培養株細胞をモデル系に用いて研究を行ない、以下に要約するような成果を得た。 1.初期胚のモデルとなる胎児性ガン細胞F9を用いparietal endoderm様細胞への分化はビタミンA酸が必須であり、その変換は不可逆的であるがcAMPによる変換は可逆的であることを明らかにした。 2.小腸上皮細胞のタ-ンオ-バ-は極めて速く、幹細胞は数日の間に分化・成熟し絨毛の先端に達し剥落する。ラット小腸由来のIEC-18を幹細胞のモデルに用いて分化誘導因子を検索した。IEC-18細胞にラット小腸酸抽出物を添加すると、24時間後に増殖が停止し、48時間後に小腸上皮吸収細胞の特徴であるスクラ-ゼ活性が増加するとともに、微絨毛様構造の形成が電子顕微鏡により観察された。このことは小腸抽出物中に分化誘導因子が存在することを示唆する。この因子を精製したところ、熱、酸に安定で分子量400〜800であることが判明した。また食品成分が消化管ホルモンを介して関与していることを示唆する結果も得た。 3.培養下で脂肪細胞へ分化しうる繊維芽細胞3T3-L1を用いて、デキサメサゾン、MIX、インスリンの存在で速やかに分化せしめる系で各種ビタミン及び関連物質の影響を系統的に検討した。水溶性ビタミンのうちB_6群及びCが促進効果を有し、特にCの効果は顕著であった。脂溶性ビタミンのうち、A群(beta-カロチンを含む)、D群、E群、K群はいずれも分化を強く阻害した。しかし一部のもの(D、Kなど)は低濃度ではむしろ促進的効果を示した。またこれらビタミンの作用が脂肪細胞の形成時に特異的に発現するリポプロティンリパ-ゼの転写レベルを制御していることも判明した。
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