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天然物中における核反応生成物の分布

研究課題

研究課題/領域番号 62470336
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究機関日本大学

研究代表者

本田 雅健  日本大学, 文理学部, 教授 (60013447)

研究分担者 永井 尚生  日本大学, 文理学部, 講師 (10155905)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
キーワード宇宙線生成核種 / 加速器質量分析 / 隕石・Alー26・Beー10・Scー45 / 放射化分析 / Pdー107
研究概要

鉄隕石中の^<45>Sc:放射化学分析により数種の鉄隕石及びコンドライトより分離した金属試料についてScを測定した. 鉄隕石の場合はそれぞれ2ppbー0.002ppbScの範囲にわたり^4He含量に対し1:1の相関をもった関係が得られた. したがって求めたScの値は宇宙線生成核種にとしての^<45>Scであることがわかった, ほかに鉄隕石に本来含まれていたScや汚染による効果は無視できることがわかった. コンドライトより分離した金属中には最低1ppbScが見出されたがこれは石質部(9ppmSc)の汚染が0.01%に達している事を示すものであり, 宇宙線生成核種はその1/5位に見積られる. この金属試料は宇宙線生成Scを求めるためには尚不充分であるが, 他の目的(^<26>Al測定等)には充分であると認められる. 同試料中のMg,Na,Alについて原子吸光分析及び放射化分析を実施してScと同一の結果を得た.
雨水, 隕石(隕鉄, 石質隕石, 同分離した金属)中の^<10>Be及び^<26>Alを加速器質量分析法によって求めた. 隕石中においては宇宙線の遮蔽効果によって生成核種の比^<26>Al/^<10>Beが変動する様子が認められた. この関係から^<10>Beの効果的△A(56ーA)を求めることが出来た. 雨水については東京に降った雨を一ヶ月毎に採水し, ^7Be及び^<10>Beの測定を行った.
鉄隕石中のPd及びAgの放射化分析を実施した. Ni含量の高いIVBグループWarburton Range,中に0.1ppbAg,12ppmPdが含まれることがわかった. このような試料は消滅放射能^<107>Pdの壊変による^<107>Agを検出する可能性を示唆している. なおコンドライト中のFeーNi金属やIAグループの隕鉄中では10ppbAg以上を示した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Masatake Honda: Meteoritics. 23. MAR.NO.1 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Masatake.Honda: Memoir.Natl.Inst.Polar Res,special issue,Proceadings of 12th Symposium on Antarctic Meteorites,1987. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hisao.Nagai: Meteoritics. 22. 467-469 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hisao Nagai: Nuclear Instruments and Methods in Physics Research. B29. 266-270 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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