研究課題/領域番号 |
62480006
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河野 昭一 京都大学, 理学部, 教授 (30019244)
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研究分担者 |
安部 琢哉 京都大学, 理学部, 助教授 (00045030)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | エライオソ-ム / 花外密腺 / 相互適応 / 蟻散布型種子 / 脂肪酸 / 炭化水素 / イタドリ / カタクリ / 蟻型種子散布 / バクセン酸 / 高級炭化水素 / オオバナノエンレイソウ / ヒトリシズカ / フタリシズカ / エライオソーム / 糖 / 遊離アミノ酸 / ηーアルケン / 不飽和脂肪酸 / nーアルケン / エライオソーム,カタクリ / ミヤマキケマン / 花外蜜腺 / オオイタドリ / 蟻 |
研究概要 |
1.日本産の蟻散布型植物の種子付属体であるエライオソ-ムの成分化学的な検索を行った。CHCl_3/MeOH抽出物のシリカゲルクロマトグラフィ-による分画と、各画分のGC/MS分析を行った。炭化水素はC_<22>〜C_<31>の飽和炭化水素とC_<25>、C_<27>のモノエンが主成分であった。脂肪酸は、ステロ-ルエステル、トリグリセリド、ジグリセリド、遊離脂肪酸のメチルエステルよりなるが、GC/MSの分析結果は各脂質で構成脂肪酸の構成比は異っているものの、主成分はオレイン酸で、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、リノ-ル酸、リノレン酸を含むことが明らかとなった。また、従来高等植物にはごく稀にしか知られていなかったバクセン酸が検出されたことは注目に値する。ステロ-ルエステルの構成ステロ-ルはコレステロ-ル、ブラシカステロ-ル、カンペステロ-ル、スティグマトステロ-ル、beta-シトステロ-ルである。beta-シトステロ-ルは遊離ステロ-ル画分に最も多く含まれていた。水抽出物について糖、アミノ酸の分析を併せて行った。2.エライオソ-ムには糖を含む糖型(オオバナノエンレイソウ、ヒトリシズカ)と脂質型(カタクリ、フタリシズカ)があり、糖型にはとんど脂質含まれていないことが明した。この事実は、エライオソ-ムの蟻誘引成分は極めて多様たバイオアッセイの結果、脂質の各画分並びに炭化水素にも活性を示し、特に後者に対する反応は蟻の仲間認識に疑似的なものである可能性がある。4.イタドリ・オオイタドリの花外蜜腺については、その形態的・解剖学的構造、密の糖成分の構成などが明らかにされると同時に、蜜腺に吸蜜に訪れる蟻相と盗蜜昆虫相が明らかにされた。食害昆虫相についても若干の知見が得られた。以上の結果、蟻-植物間の相互関係の分化を明らかにする上での誘引成分、行動習性、食性などを含むな知見が多数得られた。
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