研究課題/領域番号 |
62480008
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理学
|
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
酒井 愼吾 埼玉大学, 理学部, 助教授 (60033388)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | 遺伝子発現 / オーキシン結合蛋白質 / RNAポリメラーゼII / RNAポリメラーゼ |
研究概要 |
黄化ヤエナリ芽生えから調製した単離核から、可溶性蛋白質画分を得て、monoQカラムにより分離した。硫安濃度0.1M付近にαーアマニチンによって阻害されないRNAポリメラーゼI活性が、0.25M付近にαーアマニチンで阻害されるRNAポリメラーゼII活性が溶出された。このRNAポリメラーゼII活性は非常に不安定なため、これ以上の精製は行なわず、オーキシン結合蛋白質ーI(ABPーI)結合セファロース4Bカラムにかけた。この結果、RNAポリメラーゼII活性は全てカラムに保持され、0.3M硫安濃度で溶出された。 また、Burgessらの方法に準じて小麦胚芽からRNAポリメラーゼIIの精製を行ない、極く少量のコンタミはDNAアガロースカラムクロマトグラフィーにより除き、電気泳動的に単一なRNAポリメラーゼIIを得た。この精製したRNAポリメラーゼIIをABPーI結合セファロース4Bカラムにかけたところ、ほとんど全てのRNAポリメラーゼ活性はカラムに保持され、0.3Mの硫安濃度で溶出された。 黄化ヤエナリ単離核から部分精製したRNAポリメラーゼIIも、また小麦胚芽から精製したRNAポリメラーゼIIも、ABPーI結合セファロース4Bカラムに保持されたことから、オーキシン結合蛋白ーIとRNAポリメラーゼIIが結合することが実証できた。 今後は、オーキシン結合蛋白質とDNAとの相互作用を明らかにして、遺伝情報発現の調節について検討していきたい。
|