• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

核の位置決定における細胞壁の役割

研究課題

研究課題/領域番号 62480009
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関大阪大学

研究代表者

柴岡 弘郎  大阪大学, 理学部, 教授 (60087054)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード核の位置決定機構 / 細胞骨格 / アクチン繊維 / 微小管 / 細胞壁 / タバコ培養細胞 / 細胞固定法 / 核の移置決定機構
研究概要

1.細胞分裂を誘導しない植物ホルモン条件下で培養したタバコ培養細胞を用い、間期の細胞の核の位置決定機構における細胞骨格の役割について検討した。等方向伸長により生じた球形の細胞では核は細胞質系により細胞の中央に保持されていた。この細胞質系の中にアクチン繊維は存在していたが微小管は存在していなかった。またサイトカラシンにより細胞質系のアクチン繊維を破壊すると核の位置は変化したがプロピザマイドにより微小管を破壊しても核の位置は変化しなかった。これらの結果から間期の細胞の核の位置決定機構には微小管は関与しておらずアクチン繊維のみが関与していると結論した。
2.細胞分裂を誘導しない植物ホルモン条件下で培養したタバコ培養細胞を用い、間期の細胞の核の位置決定機構における細胞壁の役割について検討した。タバコ培養細胞から調製したプロトプラストにおいて核は細胞の中央に位置していた。プロトプラストを細胞伸長を誘導する植物ホルモン条件下で培養し細胞壁を再生させると、核は細胞周辺部に移動した。しかし細胞壁の再生を抑制する条件下では周辺部への核の移動は起こらなかった。この結果から間期の細胞の核の位置決定機構には細胞壁も関与していると結論した。
3.細胞分裂を誘導する植物ホルモン条件下で培養したタバコ培養細胞を用い、間期から分裂期へ移行する時期の細胞の核の位置決定機構における細胞骨格の役割について検討した。移行期の細胞において核は細胞質系により細胞の中央に保持されていたが、細胞質系の中にはアクチン繊維のみならず微小管も存在していた。またサイトカラシンにより細胞質系中のアクチン繊維を破壊しても核の位置は変化しなかった。これらの結果から移行期の細胞の核の位置決定機構においてはアクチン繊維のみならず微小管も重要な役割を果していると結論した。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (20件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (20件)

  • [文献書誌] KAKIMOTO,T.: Plant and Cell Physiology. 28. 1581-1585 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KATSUTA,J.: Plant and Cell Physiology. 29. 403-413 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKASHI,T.: Plant and Cell Physiology. 29. 1053-1062 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KAKIMOTO,T.: Protoplasma[Supplementum]. 2. 95-103 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sonobe,S.: Protoplasma.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 柴岡弘郎: 蛋白質核酸酵素.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KATSUTA, J.: "The role of the cytoskeleton and the cell wall in nuclear positioning in tobacco BY-2 cells" Plant and Cell Physiology. 29. 403-413 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKASHI, T.: "Effects of propyzamide on tobacco cell microtubules in vivo and in vitro" Plant and Cell Physiology. 26. 1053-1062 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KAKIMOTO, T.: "Cytoskeletal ultrastructure of phragmoplast-nuclei complexes isolated from cultured tobacco cells" Protoplasma [Supplementum]. 2. 95-103 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SONOBE, S.: "Cortical fine actin filaments in higher plant cells visualized by rhodamine-phalloidin after pretreatment with m-maleido-benzoyl N-hydrosuccinimide ester" Protoplasma. in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIBAOKA, H.: "The cytoskeleton in cytokinesis in plant cells (in Japanese)" Protein, Nucleic Acid and Enzyme. in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KATSUTA,J.: Plant and Cell Physiology. 29. 403-413 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] AKASHI,T.: Plant and Cell Physiology. 29. 1053-1062 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] KAKIMOTO,T.: Protoplasma[Supplementum]. 2. 95-103 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Sonobe,S.: Protoplasma.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 柴岡弘郎: 蛋白質核酸酵素.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] KAKIMOTO,T.: Plant and Cell Physiology. 28. 1581-1585 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] KATSUTA,J.: Plant and Cell Physiology. 29. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] KAKIMOTO,T.: Protoplasma.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] AKASHI,T.: Plant and Cell Physiology.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi