研究課題/領域番号 |
62480023
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物形態・分類学
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研究機関 | 東京大学 (1988) 広島大学 (1987) |
研究代表者 |
川島 誠一郎 東京大学, 理学部, 教授 (20011554)
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研究分担者 |
守 隆夫 東京大学, 理学部, 講師 (80011659)
筒井 和義 広島大学, 理学部, 助手 (20163842)
高橋 純夫 広島大学, 理学部, 助手 (90144807)
町田 武生 広島大学, 理学部, 助教授 (70073020)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 生殖機能 / エイジング / 中枢神経系 / ゴナドトロピン放出ホルモン / ゴナドトロピン受容体 / プロラクチン / 成長ホルモン / ニューロンの可塑性 / 神経内分泌 / ゴ ナドメロピン受容体 / 腎臓病変 / 子宮病変 / 前葉ホルモン / ラット / マウス / 培養 |
研究概要 |
哺乳類の生殖機能やホルモン標的器官が中枢神経系の支配下におかれ、動物の一生の間に画然とした変化を遂げることを明らかにしてきた。従来の研究で得られた基礎的知見をもとに、以下の成果を得た。なお、研究組織に関して昭和63年度に変更があったが、研究遂行上の支障はなかった。 1.ゴナドトロピン放出ホルモン(LHRH)の免疫組織化学とラジオイムノアッセイにより、LHRHニューロンの機能発現は雌よりも雄が早いことを見出した。LHRH分泌とそれにつづくLHサージに視交叉上核は、前方または後方のいずれかの遠心性回路が無傷であれば、エストロジェンとプロジェステロンの正のフィードバック作用が正常に発揮されることを見出した。 2.各エイジのラットにおけるパルス状成長ホルモン分泌を測定し、老ラットはパルスピークの低下すること、下垂体含量も減少することを見出した。成長ホルモンの分泌低下は、肝臓の細胞膜への成長ホルモン結合部位数の増加、ソマトメジンーCの血中レベルの低下をもたらした。 3.体内水分環境の維持に重要な後葉ホルモンの分泌動態を調べ、後葉ホルモン産生ニューロンの可塑性のエイジングに伴う低下を証明した。これは神経内分泌機能のエイジングを調べる有力な方法を呈示した意義がある。 4.胎児期のラット精巣のFSH受容体は、はじめ親和性の低いものとして出現し、出生までに成体型となる。思春期以後のマウスでは精巣のFSH受容体にダウンレギュレーションが働いているが、そのしくみにインターナリゼーションが重要なことを、電顕オートラジオグラフィーおよび生化学的方法で証明した。LH受容体の調節にセルトリ細胞の分泌する因子が抑制的に作用する事実も見出した。5.子宮の形態異常の誘導にプロラクチンが促進的に作用する証拠を得た。以上の成果を報告した論文の全ては、成果報告書に記し、ここには代表的なものを記す。
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