研究課題/領域番号 |
62480044
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
獅山 慈孝 京都大学, 農学部, 教授 (50026431)
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研究分担者 |
津田 盛也 京都大学, 農学部, 助教授 (10026578)
古澤 巖 (古澤 巌) 京都大学, 農学部, 助教授 (10026594)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ウリ類炭そ病菌 / イネごま葉枯病菌 / セルラーゼ / メラニン合成酵素 / 遺伝子のクローニング / 病原性遺伝子 / 誘導酵素 / ウリ類炭疽病菌 / Scytalone dehydratase / Cellulase |
研究概要 |
本研究は植物病原菌の病原性を遺伝子または分子レベルで解析し、病害防除の基礎を確立しようとするものである。研究は対象とする病原性を主に侵害力に焦点を合せ胞子発芽から侵入菌糸形成に至る過程、とくに付着器発芽のキーフアクターと考えられるセルラーゼとメラニン合成に関与する酵素の合成やその活性制御を突然変異株と遺伝子組み換え技術を用いて追求した。1.ウリ類炭そ病菌の侵入欠損変異株による付着器侵入の必須要因の解析:本菌分生胞子をニトロソグアニジンで処理し、セルロース膜に侵入できない変異株を3株得た。その内の1株はセルラーゼ分泌機構が欠失したものであり、残りの2株は貫穿糸形成能欠失株であることが分かった。2.ウリ類炭そ病菌の寄主体侵入に必須なセルラーゼの純化:本菌の分生胞子懸濁液をグルコースを含むKawamoriの培地に接種し、24℃、60時間〓とう培養した。その後、グルコースの代りに0.2%アビセルを炭素源とした培地に菌体を移しセルラーゼ合成を誘発した。培養3液中のCMC分解酵素のみが目的とする温度感受性型であったのでCMCaseの純化を行った。培養3液を約20倍に濃縮し、硫安塩析したのちセファデックスGー25で脱塩した。その後、DEAE-Bio GelA、フェニルセファロース、mono-sカラムで分画後、10%SDS-PAGEを行い、58000ダルトンのCMCaseを純化した。3.イネごま葉枯病菌のメラニン合成酵素のクローニング:本菌の分生胞子懸濁液をPDA液体培地に接種し、28℃、60時間培養した。菌体を磨砕し、遠心分離した上清を塩析した。脱塩後DEAEセファデックス、DEAE Bio GelA mono Qカラムで分画後、75%SDS-PAGEで分画し、分子量23000ダルトンのScytlone dehydrotataseを得た。本酵素を気相アミノ酸分析装置によってN未アミノ酸配列を決定した。その内対応するコドン数の少ない部分についてオリゴヌクレオチドを合成した。これをプローブとして用い、mRNAのcDNAをスクリーニングし、ポジティブクローンを得た。
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