研究課題/領域番号 |
62480057
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宮川 都吉 広島大学, 工学部, 教授 (10116676)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 酵母 / 性フェロモン / ファルネシル化 / クローニング / 遺伝子 |
研究概要 |
酵母の生活環において、接合型を異にする一倍体細胞は互いに接合型特異的情報分子(性フェロモン)を分泌しその情報を交換し、性接合を行う。異担子菌酵母Rhodosporidium toruloides,の性フェロモン、ロドトルシンAはファルネシル・ペプチド構造を有する極めて特異なシグナル分子である。ロドトルシンA生合成における前駆体のプロセシング(ファルネシル化およびペプチダ-ゼによる切断)ならびに分泌にはまったく新しい機構が関与していることが予想された。そこでロドトルシンA遺伝子をクロ-ン化し、その塩基配列を決定し、ロドトルシンA生合成の前駆体構造を推定し、生合成分泌の機構を予想することを目的とした。得られた成果は次のとおり: (1)ロドトルシンA遺伝子をクロ-ン化、その塩基配列を決定した。予想される性フェロモン前駆体には、性フェロモンペプチドを数個タンデムに含み、それぞれの単位の間には、成熟性フェロモンには存在しないスペ-サ-配列があった。また、分泌たんぱく質に普遍的に存在すると考えられていた分泌のためのシグナル配列が存在しないことが分かった。ロドトルシンAはペプチドファルネシル化による疎水性の賦与が関与した、まったく新しい機構により分泌が行われると予想した。抗体により、予想される分子量の前駆体が生産されていることを確認した。 (2)ゲノムサザ-ン解析によりロドトルシンA遺伝子はコ-ドしているペプチドの繰り返し数が3、4または5の3種類存在することが分かった。 (3)ロドトルシンA遺伝子はこの性フェロモンを生産する接合型Aの細胞にのみ存在し、その標的細胞であるa細胞には存在しないことが分かった。この結果は性フェロモン遺伝子がいずれの接合型細胞にも存在するというSaccharomyces cerevisiaeでの結果とは大きく異なっている。 (4)固相法によりスペ-サ-配列を含むペプチドを合成しペプチドのファルネシル化酵素の検索を行った。
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