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海産渦鞭毛藻類のシストの休眠に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62480069
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

平野 礼次郎  東京大学, 農学部, 教授 (20011819)

研究分担者 緒方 武比古  北里大学, 水産学部, 助教授 (00104521)
石丸 隆  東京大学, 海洋研究所, 助手 (90114371)
福代 康夫  東京大学, 農学部, 助手 (10165318)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード渦鞭毛藻 / シスト / 休眠 / Protogonyaulax / シストの成熟 / シストの発芽 / プロトゴニオラックス
研究概要

1.岩手県大船渡湾において周年にわたって環境要因の測定、渦鞭毛藻Protogonyaulax tamarensisとP.catenellaの游泳細胞・接合子の計数ならびに垂下式トラップによるシストの採集を行った。両種はそれぞれ主に4〜6月と8〜11月に発生していたが、出現時の両種の細胞密度と各環境要因との間には、一次回帰分析では有意な関係は見られなかった。この原因としては、両種の増殖が種固有の生物学的要因により強く左右されていることが考えられた。
2.採集されたシストを材料として、その発芽特性を温度条件ならびに保存期間との関係から検討したところ、保存期間が長くなるにつれて培養開始後発芽するまでの日数の変異幅が小さくなる傾向が認められた。これは、採集時にはその成熟程度に個体差のあったシストが、保存期間の経過に伴ってある成熟段階まで成熟し、その段階で停止しているためであると考えられた。この変化と同時に、発芽のモードが認められるまでの実験開始後の日数が、保存の長期化に伴って短くなる傾向が認められた。全体の発芽率は保存の長期化に伴い増加し、保存温度が高い程発芽率の急増する日数は短かかった。
3.微分干渉顕微鏡及び蛍光顕微鏡を用いて、発芽に至るまでのシスト内の形態の変化を観察した。5〜6月に採集したシストは、10月には大型の赤色体が全く見られなくなり、デンプン粒も大きくなると共にシストの帯状部分のみに認められるようになっていた。この変化と同時にシストの両長端の部分が褐色を呈してくることが確認された。10月以降には色素体が形成され、シストの外壁と原形質の間に隙間ができていた。
4.発芽実験の結果からみると、実験開始時の色素体の有無により発芽時期に差がみられ、色素体が形成されている場合には発芽に要する日数は0〜2日と極めて短かかった。発芽に至る日数が短かくなり始める時期は、色素体がシスト内に形成され始める時期と一致していた。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 福代康夫: プランクトン学会報.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuwo Fukuyo: "Dormant and mature of dinoflagellate resting cyst" Bulletin of Plankton Society of Japan.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福代康夫: プランクトン学会報.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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