研究課題/領域番号 |
62480083
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
金川 弘司 北海道大学, 獣医学部, 教授 (00111162)
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研究分担者 |
菱沼 貢 北海道大学, 獣医学部, 助手 (30183578)
高橋 芳幸 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (70167485)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | マウス / ヒツジ / ヤギ / ウシ / 受精卵(胚) / 切断2分離 / 集合 / 受精卵(胚)の集合 / 受精卵(胚)の分離 |
研究概要 |
1.マウス受精卵(胚)の集合:4細胞期、8細胞期および12〜16細胞期胚の集合によりキメラマウスが作出されたが、集合に用いた受精卵(胚)の発育時期とキメラマウスの毛色については、特定の傾向は認められなかった。キメラ胚を凍結保存した結果、融解後の体外培養と移植により、キメラマウスの作出に成功した。 2.家畜受精卵(胚)の集合:ヒツジ胚3個とヤギ胚1個を接着させ、ヒツジとヤギの異種間キメラ動物の作出を試みた。その結果、集合胚は2個作成できたが、受卵動物(ヒツジ)の発情同期化に失敗したため、集合胚の移植は実施できなかった。 3.マウス受精卵(胚)の切断2分離:桑実胚をdecompaction後ガラス微細針で切断2分離し体外培養した結果、対での発育率は69.1%であった。切断2分離胚では対照胚と同様な蛋白泳動パタ-ンが得られたが、微細構造に異常が観察された。さらに、栄養膜細胞のoutgrowthの低下と内部細胞塊における細胞数の減少と分化能の低下が認められた。以上の結果から、マウス切断2分離胚では、胚を構成している細胞の分裂能は維持されるが、内部細胞塊の細胞数が少ないため胎子組織への細胞分化に障害を受けることが示唆された。 4.家畜受精卵(胚)の切断2分離:ウシの桑実胚と胚盤胞65個について切断2分離を行い、対の片方の胚について染色体標本により性別判定を実した結果、38.5%で性別判定が可能であった。性別判定された切断2分離胚の移植により、性別の予知された子ウシが生まれた。以上の結果から、性別の判定した胚を集合してキメラ動物を作出することにより、性分化に関する基礎的研究が実施可能であることが示された。
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