研究課題/領域番号 |
62480120
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 博 大阪大学, 医学部, 教授 (70028273)
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研究分担者 |
樋口 宗史 大阪大学, 医学部, 助手 (30150337)
渡辺 康裕 大阪大学, 医学部, 講師 (90127324)
内田 修次 大阪大学, 医学部, 助教授 (90028639)
大杉 武 大阪大学, 医学部, 助手 (50176880)
中広 全延 大阪大学, 医学部, 助手 (00172388)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | ムスカリン様アセチルコリン受容体 / 受容体サブタイプ / アデニレートシクラーゼ / PIレスポンス / アテニレートシクラーゼ / Pエレスポンス / ムスカリニックレセプター / PI代謝 |
研究概要 |
我々は心筋ムスカリン様受容体へのアゴニスト結合の親和性を解析し、それが3種の異なった親和性の状態からなっていること、その構成比率がGTP結合蛋白との結合解離によって制御されていることを明らかにした。3種の状態の相互変換の様相の解析から、心筋ムスカリン様受容体(M2)がM2αとM2βの2つのサブタイプに分けられることを示し、さらにアゴニストの保護下に非可逆性の受容体アルキル化剤で処理しアゴニストに低親和性のM2αのみを残した標品からM2αがアデニレートシクラーゼ抑制と共役していることを示し、一方M2βがPI反応と共役していることを反応の親和性の比較から見いだした。しかし遺伝子工学的研究の結果、心筋ではただ1種のmRNAしか発現しておらず、M2αとβは同一蛋白の異なった修飾の結果と考えられる。どの様な蛋白修飾がこの機構に関与しているかについては、以下の結果が得られている。 1)SDS電気泳動によっては、ムスカリン様受容体は1つのピークを示し、M2α、βを分離できなかった。 2)受容体リン酸化はα、βの分化に関係ない。 3)以前我々が行った受容体とGTP結合蛋白の脱共役を起こす処理(ウレア、トリプシン、アルカリ処理など)によっても影響されない。 4)心筋膜をジギトニンーコール酸によって可溶化すると、αかβかは不明であるがどちらか1つのみになる。 以上の結果から、我々はM2αとM2βの分化には受容体同士の重合、受容体と他の蛋白との結合の可能性が強いと考えて実験を進めている。また、心筋ムスカリン様受容体のダウンレギュレーションとM2α、βとの関連についても研究中である。
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