研究課題/領域番号 |
62480146
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 守 群馬大学, 医学部, 教授 (60056033)
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研究分担者 |
杉岡 由美子 群馬大学, 医学部, 助手 (10179137)
脇 誠治 群馬大学, 医学部, 助教授 (10056286)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | マラリア / ワクチン / 毒性 / プラスモディウム / ウエスタンブロット法 / モノクローナル抗体 / ポリクローナル抗体 / アミノ酸配列 / cDNA / ウエスタンブロット / 弱毒 / 生ワクチン / エピトープ |
研究概要 |
マラリア対策が進行すると対象地域のヒト集団の免疫が低下し、対策開始前よりもマラリアにかかりやすい状態が生じるという矛盾が、対策の成功を困難にしている。この矛盾を解決するためには、マラリアワクチンを開発し、安全有効なワクチンを対策計画に正式に組入れることが必要である。現在マラリアワクチン開発研究は、現在おおきなたかまりをみせ、各国の研究者が独自の立場から研究を推進させている。われわれは、ワクチン開発を最終目標として、生ワクチンとして有効な弱毒マラリア原虫の研究をネズミマラリアの系において進めてきた。本課題研究においては、ネズミマラリア強毒株原虫に認められるが、弱毒化原虫では欠損する29KD抗原分子を2次元電気泳動法により純化したスポットとして得た。このスポットを宮崎医科大学松尾教授のもとにおいてアミノ酸解析をおこなった結果、40のアミノ酸配列が判明した。判明したアミノ酸配列をもとに現在cDNAライブラリーの中から対応する配列をもったDNAをクローニングする作業が進んでいる。同時にすすめた熱帯熱マラリア原虫の弱毒化に関する研究において、繁殖させて用意したヨザルが不明の理由により、以前程熱帯熱原虫に対して感受性を示さなったため予定の実験は現在まだ進行中である。一方、輸入マラリアの患者、マラリア高度流行地、中程度流行地、低流行地住民からそれぞれ得た血清をポリクローナル抗体として使い、一定の熱帯熱原虫株をSDSーPAGEにより分子量に従って分画したのちウエスタンブロット法により抗原分子の解析をおこなった。その結果、47KD抗原分子が感染初期血清と特に強く反応することが判明した。今後得られた血清をさらに解析し、原虫の弱毒化と関係のある抗原分子を検討してく予定である。
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